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蛍 雑踏が流れていく。 大通りの交差点は多くの人が行き交っていた。 様々な格好をした人たちが足早にそれぞれの目的地へ向かう。 角に面したビルの壁には、巨大なテレビが掛かっていて、CMを映し出している。 その映像が急に切り替わった。 アナウンサーが座り、深刻な顔でニュースを告げる。 「臨時ニュースです。 アメリカ・ミネソタ州に核ミサイルが打ち込まれた事件で、中国政府は誤射を主張していましたが 議会の決定を受けてアメリカ大統領は報復攻撃を加えると先ほど発表されました」 人々は足を止めて、一様に画面を見上げた。 ニュースよりも興味を引くものが、上空に現れていた。 「なお、発射されたミサイルは日本にも向かっているとの情報が――」 アナウンサーが言い終わる前に画面は途切れた。 上空のミサイルが一瞬で膨れ上がり、人々の目の前で巨大な火の玉になった。 それは何もかもを飲み込んで、世界を白く染めた。 * * * * * 暗闇に包まれた街の姿がぼんやり浮かび上がった。 一か月前なら、空が暗くなるころに灯り始める街灯はどれも折れ曲がって割れている。 ビルの窓やネオンの看板は割れて破片が地面に落ちていた。 無事なものにも明りは灯っていなかった。 街中が停電になったようだった。 この街だけでなく世界中がこうなのだった。 巨大なビルが半ばから折れて巨大な生物の骸のような姿を晒している。 コンクリートの舗装は地面に空いた大穴によって大きく裂けていた。 大穴の隙間から、ぼんやりとした光の塊が覗いている。 いくつかの小さな塊に分かれたそれは、静かに動いて地中へと潜っていった。 日が沈みかけた街を照らしているのは、この光だった。 光の一つはすっと飛び上がると、飛び去った。 その先には、廃墟となったデパートがあった。 光が割れた窓の一つに入る。 デパートは沈黙していた。 きらびやかな商品やお客で溢れんばかりだった店内は、今や荒れ果てて誰もいない。 地下では、止まった冷蔵庫から嫌な匂いが漏れている。 地下のフロアから少し奥に入った場所に、両開きの扉があった。 在庫を置く倉庫だった。 扉の奥には、二人の男女がいる。 辺りには缶詰やペットボトルの空き容器が転がっている。 二人は一つの毛布にくるまって、壁にもたれて座っていた。 男が女に話しかける。 「寒くないか……?」 「うん、でも、こうしていると安心する」 女も話しかけた。 「わたしたちのほかに誰もいないのかな」 「ああ、いたとしても俺たちと同じように、放射能にやられているだろうな」 二人は死の淵にいた。 世界中を襲った、大量のミサイルが撒き散らした放射能によって体を蝕まれているのだった。 しばらく前から食事もとっていない。 消化器官の粘膜が放射線によって破壊され、食べても体の中を素通りしてしまうのだった。 「非常食、役に立たなかったね」 「役に立つ時は、ここの食料が全部なくなったときだ。 それまで生きていられるかな」 二人は黙った。 やがてどちらともなく体を寄せ合い、首をもたれかけた。 そのまま二人は眠りに落ちた。 その頃、食料品を置く棚の上で眠っていたれいむが目を覚ました。 「ゆ?」 隣にはまりさがすやすや眠っている。 鏡餅のように棚に置かれていたれいむは、そこから飛び降りた。 ミサイルが街を襲ったとき、多くのゆっくりも灰となった。 だが、生き残ったゆっくりは饅頭だからか、放射能の中でも平気だった。 掃除するも人もいなくなった街の中で、焼け残ったごみなどを漁って暮らしていた。 二匹は幸運なつがいだった。 街の下を流れる暗渠の中に潜んでいて奇跡的に無事だった二匹は、 様変わりした地上に這い上がって驚いた。 非常食として男女に拾われて、デパートの地下倉庫で一緒に暮らしている。 あまり食料がないので、普段はよく眠っているが、空腹を感じて目を覚ました。 「ゆっ、おなかすいたよ!」 「ゆふん?」 まりさも目を覚ました。 二匹でそろって眠っている男女のそばに跳ねていく。 「おにーさん、おなかすいたよ! かんづめさんちょうだいね!」 「おなかすいたよ!」 二人は返事をしない。 ぴくりとも動かずに、ゆっくりたちを無視している。 「ゆゆ、おにーさんたちへんじしないよ?」 「きっとねてるんだよ! おこしたらおこられちゃうよ!」 以前にも、人間はこのように喋らずにじっとしていることがあった。 不安になって騒ぐと、むくりと起き出してうるさいといった。 人間さんもすーやすーやするんだと、二匹はその時初めて知った。 「ねちゃったんだね! つまんないよ!」 「まりさたちでかりにいこうね!」 「そうだね! おにーさんたち、ゆっくりしていってね!」 男は答えない。 蛍光灯が毛布にくるまれた二人を照らしていた。 二匹はこっそりと倉庫を抜けだした。 階段を一段ずつ登り、外れて蝶番にぶら下がっているドアを抜けて、一回のフロアに出た。 割れて落ちた窓や蛍光灯の破片をよけながら、出口へ向かう。 正面入り口のガラスはすべて割れていた。 そこから外へ出た二匹は、荒廃した街を眺めた。 辺りは薄暗闇に覆われている。 夕焼けは厚い黒雲に隠れていた。 その下に瓦礫の山となった街が死んだように広がっている。 二匹はご飯を求めて歩き出した。 途中、大穴があいている道路を避けて、さらに進む。 やがて水道管が破裂して噴き出した水が、地面に溜まっている所へ出た。 何かの加減でそこだけ地面がくぼんで、濁った水が溜まっている。 瓦礫の間に挟まれたその空間に、うごめくものがあった。 野生動物は今やほとんどいない。虫にしては大きかった。 ちょうどれいむたちくらいの大きさの黒いものが、触角をうごめかせて水場に群がっていた。 れいむは物おじせずに叫んだ。 「ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりしていってね!」 すると群がっているそれらから、いくつもの挨拶が帰ってきた。 答えたのは緑色の髪と虫のような羽をもつ、りぐるだった。 彼らは荒廃した街でも生き延びていた。 れいむは訊ねる。 「おみずさんのんでるの?」 「うん、れいむたちものむといいよ!」 りぐるたちは二匹のために場所を空けた。 口をつけると、舌で舐め取った。 「ごーくごーく、それなりー」 濁った水でも、喉は潤った。 れいむは顔を上げた。 気になっていたことを訊ねてみる。 「にんげんさんは、どこいったの?」 「りぐるたちはしらない。でも、ごはんさんはにんげんのくらしているところにあるからね。 にんげんがいなくなっちゃって、ごはんもすくなくなったみたい」 「ふーん」 れいむたちはあまり深刻に受け止めていなかった。 何しろ、倉庫に戻れば、お兄さんが缶詰を開けてくれるのだから。 そのうち、辺りが本格的に暗くなってきた。 相変わらず厚い雲に覆われて見えないが、その向こうでは太陽が地平線に沈もうとしていた。 瓦礫や地面の隙間にできた影がじわじわと広がっていき、すぐに街を覆い尽くした。 それと同時に、りぐるたちの体が内側からぼんやりと光り始める。 水場が光に覆われ、れいむたちは歓声を上げる。 「ゆっ、りぐるたちはそろそろいくよ!」 不思議な光を放つりぐるたちは、集まって跳び立つ準備をした。 まりさは一目見て格好いいと感じた。 魂を抜かれたように訊ねる。 「どこへいくの?」 「きれいなおみずさんがあるところ!」 一匹のりぐるが振り向いて答える。 りぐるたちがいっせいに飛び立ち、最後のりぐるも後を追った。 地面から光の柱が吹き上がったように見えた。 星一つ見えない夜空に、蛍のように淡い光の粒が何十も舞い上がった。 それらは空中で広がって散っていく。 不思議な軌道を描いて、れいむたちに別れを告げた。 れいむたちはそれを見上げた。 見る間に遠くなっていく光を、ずっと見つめていた。 「ゆゆ、いいなぁ……」 「まりさたちも、ぴかぴかしたいよ!」 まりさの願いはすぐに叶えられた。 れいむたちの体が、かすかに光り始める。 りぐるたちと同じ光だった。 「れいむ、ひかってるよ!?」 「まりさもだよ!!」 二匹は、おさげともみあげを取り合って喜んだ。 見ると、周囲に崩れた建物の中にも、ぽつりぽつりと同じ光が見える。 「あんなにたくさんいるよ!」 「みんなひかってる!」 ゆっくりたちが光を発している。 かつての街灯の光よりずっと弱いが、それはどんな小さな隙間や建物の中にもあった。 見る者があれば、神秘的な光景に写ったかも知れない。 それは放射性物質の光だった。 凝集されて取り込まれた放射性物質は体内の餡子に蓄積され、暗くなると光を発するようになる。 生き延びたゆっくりたちは皆例外なく、汚染された食べ物や水を飲んでいた。 空は相変わらず曇っていた。 地上では星々のようなゆっくりたちの光がいくつも灯っている。 本物の星はまだ見えなかった。 「おにーさんたちに、しらせにいこうね!」 「きっとびっくりするよ!」 二匹は並んで元来た道を戻って行った。 もはや動くもののないデパートの地下倉庫へと。 あとがき 蛍の放流のニュースを見て急に書きたくなりました いろいろ変なところがあって申し訳ないです Wikiの名前が意外としっくりきたので これからゆ焼きあきと名乗らせていただきます どうぞよろしくお願いします 過去に書いたもの ふたば系ゆっくりいじめ 898 赤ゆ焼き ふたば系ゆっくりいじめ 928 贈り物 ふたば系ゆっくりいじめ 979 子まりさとれいぱー ふたば系ゆっくりいじめ 1128 おそらをとんでるみたい! このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! ◆SS感想掲示板 10作品未満作者用感想スレへ ※書き込む時はSSのタイトルを書いて下さい。 コレをコピーしてから飛びましょう→『ふたば系ゆっくりいじめ 1330 蛍』 トップページに戻る
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短編集 ゆっくり童話 7KB 虐待-普通 制裁 パロディ 小ネタ 自業自得 ゲス れいぱー ドスまりさ 希少種 幻想郷 創作亜種 童話風の小説。虐待分がなく、童話も変更されている部分もあります。 (書いた小説) ふたば系ゆっくりいじめ 818 黒いオオカミ~chapter1~ ふたば系ゆっくりいじめ 838 黒いオオカミ~chapter2~ ふたば系ゆっくりいじめ 851 黒いオオカミ~chapter3~ ふたば系ゆっくりいじめ 894 ゆっくりが知ってはいけない、鬼ごっこ ふたば系ゆっくりいじめ 916 インフェルノ・ペスト ふたば系ゆっくりいじめ 957 暴飲暴食の豚王 ふたば系ゆっくりいじめ 975 自然の恵み ふたば系ゆっくりいじめ 1004 短編集 合体「ゆっくり×悪魔」 ふたば系ゆっくりいじめ 1037 短編集 選ぶとしたら・・・・ ふたば系ゆっくりいじめ 1112 スポーツでゆっくりを虐待!!in魔界 ふたば系ゆっくりいじめ 1139 ゆっくり実験するよ!! △注意事項△ ・希少種、胴付きゆっくりが登場します。 ・悪魔も登場します ・ゲスゆ、でいぶ、れいぱーは制裁ものもあります。 ・それでも良いという方は読んでください。 =始めに= ゆ虐待レストランへようこそ。私は支配人のマッドと申します。 さて、今回のメニューは「短編集 ゆっくり童話」です。 ゆっくりを絡んだコミカルな童話であります。 今回はそんなお話。 =その壱 「ヤマタノオロチ退治」= 昔々、この出雲の国に恐ろしい八つの頭に八つの尾を持つヤマタノオロチが現れました。 ヤマタノオロチはこう言いました。 「一週間まで、生贄となる者を差し出さなければ村を食いつくす。」 そういって、自分の住処へと戻りました。 村の人々は大慌てです。 最初は退治するという事も考えましたが、下手をすれば村は全滅してしまう恐れがある。 村の重鎮たちを集めて村長の家で話し合いの結果・・・ 村長が大事に育てていた胴つきのみのりこが生贄として選ばれたのです。 悲しみに暮れる村長とみのりこの姉である、胴つきしずは。 「すまん・・・みのりこ。ワシをゆるしてくれ・・・・」 「みのりこ・・・・」 「悲しまないで村長さん、皆さん、お姉ちゃん。オロチの生贄になれば・・・」 この姉妹ゆっくりはこの村のマスコットでもあり、 村に豊作をもたらすありがたいゆっくり。 だからこそ、村の人々はだれよりもこの姉妹を生贄にしたくない気持ちがある。 その時でした。 「話は全て聞かせてもらいました!!」 現れたのは背中に木刀を持った胴つきのようむでした。 彼女は胴つきのゆゆこの元で働いていて、偶然この村で食材を買いに行っていたのです。 村長はこう言いました。 「しかし・・・いくら、剣のエキスパートのようむさんでも、あの恐ろしい怪物を倒せません。」 「秘策はあるみょん。成功した時にみのりこをみょんのお嫁にください。」 「解りました。して・・・秘策とは?」 ようむの策はこうだった。 オロチはどれを生贄とするのかまでは言っていなかった。 つまり、ゲスゆやれいぱーを生贄として差し出してもありと言うわけだ。 オロチは満腹となって眠っている所を狙って退治する。 村の人々は総勢でゲスゆっくりをかき集めた。 そして、一週間後・・・・ 「やべでぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛!!!」 「ま゛りざはま゛ずい゛んだぜ・・・ゆぎゃ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 「このくしょへび!!きゃわいいれいみゅをちゃべ、ゆんやああああ!!!」 「ゆんぎゃ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!がみ゛ざんを゛だべな゛い゛でぇ゛ぇ゛ぇ゛!!!」 「あ゛あ゛あ゛っ!!!あ゛りずのべにべにがぁぁぁぁ!!!」 「わぎゃ゛ら゛な゛い゛よ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛!!!ぢぇ゛ん゛の゛しっぽざん゛を゛だべな゛い゛でぇ゛ぇ゛ぇ゛!!!」 見事にオロチはバクバクとゲスゆやれいぱーを食べている。 ゆっくりたちの絶叫がいいのかオロチは気分がいいようだ。 やがて、全てのゆっくりを喰らいつくした後、オロチはグゥーグゥーと眠りました。 ようむは寝ているオロチの首を全て叩き斬ったのです。 最後に尾を斬ろうとしましたが、そこだけは固かったのです。 何回もやるうちに、オロチの尾から光輝く剣が出てきました。 それは後に「草薙の剣」となる宝剣です。 ヤマタノオロチを退治した上、ゲスゆっくりたちの処分といった功績が認められて、ようむは出雲の国を治めて欲しいと言われましたが、 「村長と私の主、ゆゆこ様と治めて欲しい」と、辞退しました。 ようむはみのりこは結婚し、いつまでも幸せにくらしましたとさ。めでたし、めでたし。 =その弐 「浦島太郎」= ある所に浦島太郎と言う漁師兼ゆっくりの虐待お兄さんがいました。 今日は魚を釣ろうと海へやってきた所、何かの声が聞こえました。 「やめて、かっぱー!!」 「ゆっへへへー!!おとなしくまりささまのばんごはんになるんだぜ!!」 「かっこいいよー、まりさー!!がんばれー!!」 みると、ゲスのれいむとまりさが、にとりに絡まれているではありませんか。 浦島はこのれいむとまりさを追い払おうと話しました。 「こらこら、そこのゆっくりたち。にとりを苛めるの良くない。」 「ゆゆっ!!うるさいんだぜ、くそじじい!!」 「れいむたちはかわいそうなゆっくりなんだよ!!あまあまちょうだいね!!」 浦島太郎は仕方ないという、と思い。 二匹を持ちあげて海へと放り投げました。 「そぉい!!」 「「おそらをとんでるみたいーーー」」 ドッポーンと着水音がしました。 「「ゆぎゃ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!じょ゛っ゛ばい゛い゛い゛い゛い゛い゛!!!!」」 バチャバチャともがきますが、それも弱まりゴボゴボと沈みました。 「かっぱっぱー♪助けて下さってどうもありがとうございました。」 「気にするな。」 「お礼に竜宮城へ招待させます。かっぱっぱー。」 「その竜宮城は何処にあるの?」 「海だかっぱー。にとりを持って海へ入って下さい。」 にとりの言うとおりに、抱きかかえて海へ入る。 すると、海の中に入っており、その先に色取り取りのサンゴ礁に囲まれた竜宮城があった。 すると美しい女性だが、下半身が魚であった。 「ようこそ、竜宮城へ。私は乙姫と申します。にとりが危ない所、助けていただいてありがとうございます。」 「いえいえ、気にしないでください。」 「お礼と言っては何ですが、貴方を竜宮城へご招待させます。」 そこはまるで夢のようだった。 豪華な食事、つむりまりさの組み体操、胴付きのいくさんとむらさの舞いでした。 十分に楽しんだ浦島ですが、地上が恋しくなってきた。 「そろそろ、帰らないと・・・」 「この玉手箱を貴方に授けますが、決して開けてはなりません。」 浦島はそう頷き、にとりと一緒に地上へ戻るのでした。 「それじゃあ、お別れかっぱー。さようならー」 にとりはそう言うと、海へと帰りました。 お兄さんも手を振りました。 「うーん・・・やっぱこのたまで箱の中身が気になるなー。」 箱を開けたいのですが、決して開けない様にと言われています。 と、その時・・・・ 「ゆっへへへへ!!そのきれいなはこさんをまりささまにわたすんだぜ!!」 現れたのはドゲスまりさです。 優に4mもあります。 これには到底かないませんので素直に玉手箱を渡しました。 ドゲスまりさは箱の紐を解いて開けると中から白い煙が出てきました。 「ゆっ!?なんなんだぜ!!」 どうしたことでしょう。ドゲスまりさはあっという間に干乾びて絶命しました。 そう、この玉手箱は、浦島が竜宮城で過ごしていた時間が入っていたのです。 もしも、浦島がこの箱を開けたとすると・・・このドゲスまりさと同じ運命にたどっていた事でしょう。 すると、玉手箱の中に金銀財宝に米俵が入っていました。 こうして、浦島は幸せに暮らしましたとさ。 =その参 「舌切り夜雀」= ある村のお姉さんは二匹のゆっくりを飼っていました。 一つはれいむ。もう一つは希少種のみすちーでした。 ある日、お姉さんは川へ洗濯に行っている間、れいむがみすちーをイジメていました みすちーは山へと逃げたのです。 そして、お姉さんが帰ってきた時、みすちーがいないことに気付きました。 「れいむ。みすちーはどうしたんじゃ?」 「みすちーはやまさんへかえるといったよ!!」 れいむはキリッと言いました。 しかし、れいむのバレバレの嘘を見抜いて、箒でバシバシと叩いて川へ流しました。 お姉さんはみすちーを追いかけて行きました。 「みすちー。何処にいるの?」 山の奥まで捜しましたが、見つかりませんでした。 帰ろうかと思いましたが、声が聞こえました。 「おおっ、そこのご老人、待って下さい。」 ヒュンヒュンと顔をシェイクしているのはきめぇ丸でした。 あまりにも不気味なため、他のゆっくりたちからゆっくりできないと言われている。 「こんな、山に入って降りるのは無謀無謀。」 「みすちーを捜しにここまで来たですが、見つからなくて・・・・」 「おおっ、みすちーなら、この先に居ます。」 きめぇ丸の後へ着いて行くと其処には多くのきめぇ丸やみすちーが住んでいました。 そこに、お姉さんが飼っていたみすちーが無事に見つかりました。 山を降りるのは明日にしておいて、きめぇ丸とみすちーの集落でご馳走を食べました。 翌日・・・みすちーと一緒に山を降りる準備をしました。 きめぇ丸が呼びとめました。 「お待ちください。この大きなつづらと小さなつづらをどちらか一つ、あげましょう。」 「では、小さめのつづらを貰います。」 お姉さんは小さいつづらを持って、山を下りたのです。 家に帰って小さいつづらを開けると中には小判が沢山、入っていました。 お姉さんは村一番の美系の男性と結婚して、幸せになりましたとさ。 めでたし。めでたし。 =あとがきだより= さーて、いかがだったでしょうか? 今回は希少種と胴付きの盛り合わせ。 今まで出てこなかったゆっくりがいましたからね。 では、また次回をお楽しみに・・・・・ トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 普通種の扱いに草生える~ -- 2013-08-06 22 24 07 うーん誤字脱字が酷いよ…特に浦島……読みづらくて…すっきりできない… -- 2012-10-01 19 37 13 浦島太郎のとこ、ゲスがにとりに絡まれてるになってるw -- 2012-06-11 12 58 39 舌きり雀で、ひどい目に合うお婆さん役が居ないのが残念だぜ… -- 2011-01-09 13 25 09 読みやすかった。面白さは普通。 -- 2010-07-16 01 15 29 舌きり夜雀ではれいむが意地悪なおばあさん役だったらよかったと思う -- 2010-06-06 13 58 25
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暇人二人のゆっくりいじめ 11KB 少々暑くなって来た今日この頃。 俺と友人は道を歩いていた。 微妙に汗ばんでくる陽気にも少しウンザリするが、それ以上にウンザリするのが…… 「僕達の趣味の話は絶対にNGだからね?分かった?分かったよね?」 数十分前からしつこく同じ事を繰り返す友人にウンザリしてくるのだ。 「……そんなに怖い人なのか?」 その言葉に身震いする友人。 目は虚空を睨んだまま足を止めている、嫌な事を思い出しているようだ。 「そんなに怖い人じゃないけど……ただ、僕達とは別ベクトルでゆっくりに狂ってる人だからな……僕の為にも愛想良くしてくれよ?」 俺としてはお前の方が心配なんだがねぇ。と思ったが口には出さず。 分かった分かったと、適当に頷き返しながら目的地に進む事にした。 …………………… 「私のまりさちゃんは本当に可愛くて……ホラ!この写真なんか良く撮れてるでしょ?」 肥え太った体に、カメラを見下した弛んだ目付き。 スイーツな金持ちが育て上げるテンプレートゆっくりの姿が写真にあった。 「そうですねぇ、精悍な体と鋭い目付きがとっても凛々しいですねぇ」 「まあ嬉しい!まりさちゃんの可愛さの中に含まれる凛々しさ!これが分かる人が来てくれるなんて初めてだわ!」 「……そりゃそうでしょうね」 微かに漂わせた皮肉にも気付かずに、テレビを操作する妙齢の婦人。 テレビに映ったまりさも、写真から想像できる行動を続けている。 やれ、飯が不味い。やれ、すっきりしたい。やれ、体を洗え。やれ、眠いからふかふかした布団を用意しろ。etc あまりにも想像通りの行動で、ここまで増長させる育て方をした婦人を感心する気持ちさえ出てくる。 「あのお菓子は何ですか?美味そうですね」 「ショコラですわよ。まりさちゃんが如何しても食べたいってお願いするから、有名なお菓子屋を探し回りましてね」 「へぇ~」 婦人の機嫌を損ねないように馬鹿話に華を咲かせていると。 さっきから一言も発さない友人が気になってきた。 「……」 チラッと横目で友人を見てみると。 何かに耐えるように、眉間に皺を寄せたまま腕を組んでいる。 段々と体の震えが酷くなってきているので、怒りの限界点も近いのあろう。 もうここが限界か。 「えー、すいません。そろそろ件のまりさちゃんの部屋に連れて行ってもらっても宜しいでしょうか?」 飼ってるゆっくりの自慢をもっとしたかったのだろう、婦人は不満そうな顔をして席を立った。 「ここがまりさちゃんのお部屋ですわ」 十畳はある部屋に通された。 完璧な空調で夏涼しく冬暖かいだろう事は想像できて、ゆっくりの遊び道具がいっぱいある。 「今日の朝起きて、この部屋に来たら…まりさちゃんの姿が無くて…」 ある一点を指しながら。よよよ、と泣き崩れる婦人。 その指差した方向には割れた窓ガラスが一枚あった。 …………… 「で、こっからどうすんだ?」 「件の糞忌々しいまりさちゃんを捜すんだよ!」 婦人が家の奥に引っ込んだので、ここぞとばかりに唾と一緒に愚痴を吐き捨てる友人。 この友人の職業は探偵であり、一応の事務所も持ってはいる。 と言っても探偵業は年中休業状態。 実質的には、超が付く金持ちである両親の脛を齧って暮らしているに等しいのである。 「良いねぇ…金持ちの三男坊は楽して生きていけて。とても妬ましいな」 「ゆっくりを捜す羽目になるまでは、そう思ってたよ僕も」 「しっかし、あの飼い主にも参ったな…誘拐とはねぇ」 「叔母さんもアレが無きゃ良い人なんだけどなぁ……」 手渡されたまりさの写真をポケットに仕舞うと。 友人と一緒に溜息を突きながら、さっきの会話を思い出していた。 お金持ち御用達の飼いゆっくりに付けるバッジは?あれには発信機が付いてるはずですが? 「まりさちゃんは帽子に傷が付く事を嫌がりまして……そもそもあのバッジはデザインが悪いじゃありませんか?」 言っちゃ何ですが警察に電話は?俺達に任せるよりは良いじゃないですか? 「誘拐されたまりさちゃんが危ない目に会うかもしれませんのに、警察に電話するなんて出来る訳がありませんわ!」 ガラスが疎らに散らばった庭から、まりさの部屋を覗いて見る。 「これ…誘拐とは違わないか?」 「うん、僕もそう思う」 庭に散らばるガラス。対して部屋の中にはガラスは落ちていない 「まりさ自身の手で、中からガラスを割ったとしか思えないね……これ見てよ」 ガラス片に混じって落ちていた物を指差す友人。 覗き込んでみると、ゆっくりの玩具である積み木の一部だった。これを使ってガラスを割ったのだろう。 他にも微かなカスタードの跡が、何かの道しるべのように明後日の方向に続いている。 似たようなケースを知っている俺と友人は、カスタードの跡をつけて行く事にした。 十分も経たない内に、一つの公園に到着。 それ程大きくない公園で、ゆっくりの数もそんなに多くはない。 「ゆっくりが多すぎだよ糞ウザいなぁ…」 ……友人の主観は違うらしいが。 物乞いするゆっくりを蹴散らしながらも、微かなカスタードの跡を辿って着いた便所の裏。 「ふむん。アレがそうかな?」 そこには一つのダンボールがあった。 隠れて覗くと、その中にはありすとまりさが居た。 「だいじょうぶかだぜありす?」 「だいじょ、うぶよ、まりさ。ありすは、とかいはだから、へいきよ」 頬に葉っぱを貼り付けているありす。カスタードの跡はあいつが作ったのだろう。 「まりさが窓ガラス割る時に怪我したのか……ク、クフフフ」 腹を抱えて必死に笑い声を抑える友人。俺もこれには苦笑い。 「あのありすに唆されてかね?」 「もっと前から不満が溜まってたようだから、あの糞は勢いでやっちゃたんだろうね」 生暖かく見ていると、ダンボールの中のまりさはよく聞こえる声で叫んだ。 「ゆゆっ!あのいじわるばばぁのせいでけがしちゃったんだぜ!ゆるせないのぜ!」 「いや、窓ガラス割ったあいつの責任だよな?」 「糞がその事に気付くわけないって」 「まずいごはんしかたべさせてくれないし!そとにいっかいもだしてくれないし!もうまりさはもどらないんだぜ!」 「超高級ゆっくりフードが不味い、とは豪勢なこったな」 「…………」 「でも、これでまりさはありすをゆっくりさせられるんだぜ!ゆっくりしようね!」 「ゆぅ~んまりさぁ」 一段落したのだろう。 発情したような表情のまりさとありすは、そのままくっ付くと、何ともムーディーな雰囲気を作り出した。 「かっこいいわまりさぁ」 「ゆゆ~ん、てれるよありすぅ」 緩んだ顔のまますっきりをおっ始めた二匹を見た瞬間、物陰から飛び出そうとする友人。 俺は必死に羽交い絞めにしながら説得しなければならなかった。 (よし殺そう、あの糞二匹ぶっ殺そう) (待て待て落ち着け!) まりさの発見には成功した。さて、これからどうするか? 「どうすんの?あの糞を連れて帰るなんて僕は嫌だよ?ぶち切れるよ?」 「あのまりさは絶対に飼い主にある事ない事を言うだろうしな……やってもいない事の濡れ衣を着せられるのは俺も嫌だわ」 ありすとの憩いの場から引き剥がされたまりさは、確実に身勝手な怒りを俺達に向けるだろう。 そして、報復する手段として飼い主に……連れてくる最中に苛められた、等と吹き込む。 その程度の誹謗中傷ならまだマシ。最悪、俺達を誘拐犯扱いしてくる事もありうるのだ。 まりさに甘々な飼い主は、ほぼ無条件で信じるだろう、悪けりゃ警察が呼ばれるかもしれない。 たとえ警察が呼ばれなくても、気分をかなり害されて帰る羽目になるのだけは避けられないだろう。 その事の解決策はちゃんとあるが。 「…最低でも一日経てば、あのまりさは自分から家に帰るだろう」 「依頼の方はそれでいいけど。だけどさ」 「だけど?何だ?」 答えは聞かされるまでも無く分かっている。 『あのゆっくりを破滅させたい』だろう。俺も友人も何とも野蛮な事だ。 とすると……ああするか 「事務所の冷蔵庫に『まりさ』は残ってるよな?」 「?冷蔵庫にはれいむもありすもぱちゅりーも沢山あるはずだよ?」 「よし!行くぞ!」 ………… 「このまりさは写真にソックリだな」 「ちょっと小さくない?」 「それは、こう、餡子と小麦粉でこうしてこうすれば……」 「写真とソックリだろ?」 「目元の弛んだ皮がないね」 「目元はこれで良いか?」 「体が硬いよ。写真のは、おばけのバーバパパみたいに伸び縮みできるから」 「おばけのバーバパパって何だ?」 「え?知らないの?」 「どうだこの会心の出来!」 「薬は?何倍薄めたの使うの?」 「原液のままで、俺達の事も何もかも忘れてもらわないと困るしな」 …………… 「ゆっ?おねぇさんだぁれ?」 「ああっ!まりさちゃん何て事なの!?」 「ゆゆっ?まりさはまりさだよ?なんてことじゃないよ!」 「すみません…見つけた時にはもうこのような状態で」 「まりさちゃんを返して!鬼!悪魔!」 「しかし、我々も八方手を尽くし「言い訳は聞きたくないわ!出てって!早くここから出てって!」 ガシャーン!と言う音と共にドアから叩き出されるように逃げ出す俺と友人。 その足で再び公園の便所裏に舞い戻った。 「やれやれ……叔母さんはあのヒステリーも無ければなぁ……」 「まあ、気付かなかった分だけ良しとしよう、俺達の工作の腕も落ちちゃあいないって事さ」 「明日も電話で文句言われるんだろうなぁ……」 「まあ、その話は止せよ、仕上げをするぞ」 見ている先では何やら喚いているまりさとありすの姿が。 ありすの頭には茎が伸びている、どうやらにんっしんしたようだ。 「なかなかたべられない、とかいはなおじょくじなのになんではきだすのぉぉぉぉ!?」 「こんなむしがたべられるわけないんだぜ!ばかなの!?しぬの!?はやくゆっくりできるふーどさんをさがしてくるのぜ!」 「ゆぅぅ…もうくらいからあしたさがすことにして、きょうはねましょ?」 「どこでねるの?こんなかたいところでねるのはまりさいやだぜ!」 「ゆ゛う゛ぅぅぅ゛なにいっでるのぉぉぉ?」 「……あのまりさは、外の世界に過剰な憧れを抱いてたんだろうな」 「このまま餓えて死ねば、来世では良い糞に生まれ変わるだろうね」 天国から地獄に落ちたゆっくりを見るのは堪らなく楽しい、が。 「ここ」では困る 「まりさおうちにかえるよ!」 「ゆ゛え゛ぇぇぇ!?なにいっでるのばりざ!?あかぢゃんだぢをおいでがないでぇぇぇ!!!」 ぽよんぽよんと跳ねて公園から出ようとするまりさ。 もう戻らない気じゃなかったのか?まあゆっくりの言う事は基本的に話半分で聞くものだ。 「鞄の用意完了」 「ガムテープの用意完了」 「「GO GO GO!!!」」 ガムテープで口を塞ぎ、鞄に放り込み、ジッパーを閉じる。 ここまで数秒、良いコンビネーションだと自画自賛してしまう。 鞄のまりさは何が起こったのかまだ気付いてないのか―――お、暴れだした。 心ここにあらずと呆然としているありすも、もう一つの鞄にご招待。 「さてさて、まりさとありすには都会の冷たい風を味わってもらうとしようか」 ……………… あの街から20駅分は離れた街の大きい公園。 「わかるよーぐずはりんちなんだねー」 「たべものもみつけられないぐずなしんいりはしんでね!」 「んほぉぉぉぉ!とかいはなはだねぇぇぇ!」 「やべでぇぇぇ!!!やべるんだぜぇぇぇ!!!」 他のゆっくりから苛められて、泣き叫ぶまりさ。 ボロボロでカピカピなその姿を誰が飼いゆっくりだと気付くだろうか? 悲惨なまりさの様子をベンチから眺める俺と友人 「これで三日か、結構持つもんだね」 「ありすは初日で死んだのにな」 この公園に置き去りにされてから目を覚ましたまりさとありす。 右も左も訳の分からない所でパニックを引き起こした二匹の前に、公園に住んでいる古参のゆっくり達が現れたのだ 「ゆゆっ!しんいりだね!」 「ここはどこな ボゴッ ゆべぇ!?」 「うるさいよ!だまってきいてね!」 「ここにはいったしんいりは、みつけたえさのはんぶんをけんじょうするのがるーるだよ!」 「そ、そんなことき ボゴッ ゆばぁ!?」 「えさをもってないこのしんいりはおしおきだよ!しなないていどにみんなでなぐってね!」 「ゆぎゃぁぁぁぁ!!!!」 「れいむ!このありすにんっしんしてるわよ!?」 「きょかなくかってに、にんっしんしたらしけいなんだねーわかってねー」 「ば、ばりざぁぁぁ!!!だずげでぇぇぇ!!!ゆぎゃぁぁぁぁぁ!!!!!!」 と、まあ。そんなこんなで。 ありすは死刑されたが、まりさは辛くも生き残った。 それでも、生き残ったまりさが餌を集められるわけも無く。 うんうんやしーしーを食わされながら、地獄のサンドバック生活を強制されているってわけなのだ。 「きょうはこれぐらいでやめておくよ!」 「あすもえさをもってこなかったらひどいことするよーわかってねー」 「んほぉぉぉぉ」 「ゆ゛べぇぇ…………」 「今日も生き残ったが、そろそろ限界か。あのまりさ?」 「この公園の群れの鬱憤の捌け口だし、そう簡単には殺されないと思うよ」 「いやいや明日には死ぬと思うぜ?」 「僕は一週間以上は持つと思うな」 「おでぇざぁぁぁん…ばりざをだずげでよおぉぉぉぉ…」 「そういやお前の叔母さんどうした?」 「あのまりさと結構仲良くやってるよ。まりさちゃんは中身が変わったように素直になったってさ」 「そりゃ別ゆっくりだもんな…変わったように感じるのも当たり前だわ」 「おでがいだよぉぉぉ……い゛い゛ごになるがらぁぁぁぁ……だれがばりざをだずげでよぉぉ……」 「明日も見物に来るとして、今日は飲みに行こうぜ」 「又、僕の奢りで?」 「お前の叔母さんから調査費用として20万貰っただろうが、部下は可愛がるもんだぜ所長さんよ」 「上司にタメ口をきく部下は居ないと思うけどな……ま、いっか」 そして鬼意山二人は仲良く週末を過ごしましたとさ。 めでたしめでたし。 前作 『ふたば系ゆっくりいじめ 64 酷い暇潰し』 【ふたば系ゆっくりいじめ 58 ドスまりさがぶっ殺される話】 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る (嘘だけど)発見時からこうなってたって言っているのに、 このオバサン頭おかしいwww 絶対近所トラブル作ってるwww -- 2018-01-24 13 53 20 縦読みとかさ、ただの荒らしにしか見えない -- 2015-02-11 00 11 22 ↓×4 な ぜ 縦 書 き ? -- 2013-01-06 12 58 11 この糞ババアは本当に死ねばいいと思う -- 2012-12-12 10 46 45 ゲスゆっくりの虐待は、こういうやり方が一番すっきりするね! -- 2011-12-23 03 22 20 ↓↓同感だwww -- 2011-12-22 19 04 45 ゲスを育てる天才(笑)なおばさんだね! -- 2011-03-14 13 16 33 あなたの作品全部見た お れ は す き な じ ゃ ん る だ っ た -- 2011-01-28 20 57 55 おばさん罵る相手が違うだろうがよ 飼いゆ見つけてくれた人に向かって鬼、悪魔とか -- 2011-01-17 18 17 27 おばさんの心、広すぎだろjk -- 2010-09-06 02 13 40 バーバパパWWなちい -- 2010-08-03 02 36 56 新しいまりさも一週間もすればゲスに育てるだろうね、この叔母さんは -- 2010-07-02 22 28 01
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(書いた小説) =シリーズ= ふたば系ゆっくりいじめ 818 黒いオオカミ~chapter1~ ふたば系ゆっくりいじめ 838 黒いオオカミ~chapter2~ ふたば系ゆっくりいじめ 851 黒いオオカミ~chapter3~ =一話限りシリーズ= ふたば系ゆっくりいじめ 894 ゆっくりが知ってはいけない、鬼ごっこ ふたば系ゆっくりいじめ 916 インフェルノ・ペスト ふたば系ゆっくりいじめ 957 暴飲暴食の豚王 ふたば系ゆっくりいじめ 975 自然の恵み ふたば系ゆっくりいじめ 1112 スポーツでゆっくりを虐待!!in魔界 ふたば系ゆっくりいじめ 1139 ゆっくり実験するよ!! =短編集シリーズ= ふたば系ゆっくりいじめ 1004 短編集 合体「ゆっくり×悪魔」 ふたば系ゆっくりいじめ 1037 短編集 選ぶとしたら・・・・ ふたば系ゆっくりいじめ 1218 短編集 ゆっくり童話 △注意事項△ ・希少種ゆっくりが登場します。 ・希少種ゆっくり「超愛」。 ・固有の悪魔は出ません。 ・それでも良いという方は読んでください。 =始めに= ゆ虐待レストランへようこそ。私は支配人のマッドと申します。 さて、今回のメニューは「希少種ゆっくりを愛でる会」です。 人間達もゆっくりを愛でる会というものがあるようですが、実は魔界の悪魔達もゆっくりを愛でる会があるのですよ。 ほのぼのとした物語。 今回はそんな話。 =希少種ゆっくりを愛でる会= 謎の生命体ゆっくり。 生首で中身が餡子という動く饅頭。 人語を理解しているのだが、どうも解りずらい。 しかも、記憶が物凄く悪く性格も最悪だ。 野菜を盗んだり、窓を割って人の家に侵入すると言う達が悪い。 それだけにとどまらず、物凄い繁殖能力が備わっており、鼠もびっくりするほどに増えるのだ。 悪魔達はそんなゆっくり達を危険視して、駆除を行うのたが、減ったら増えるとそれの繰り返しだった。 だが、ゆっくりの中には礼儀正しいゆっくり、希少種といったゆっくりと良い面を見た。 魔界の政府は「礼儀正しいゆっくりと希少種の保護」と「ゲスゆっくりは徹底的に死を与える」という法律がつくられたのだ。 今回は名のある魔王たちが集まって希少種ゆっくりの見せあいをしている。 ここは「希少種ゆっくり愛でようの会」の本部。 希少種のゆっくりについて語り合ったり、競い合ったりとする会なのだ。 【やはり、可愛いのはやまめだよ!!見よ、この髪の色つや、勇敢な性格は中々のものだぞ!!】 「スパイヤーマッ!!」 豪胆な黄土色の悪魔はキリッとしたやまめを見せる。 【いーや、違うね!!このもこうこそが一番だ!!この美しい白い髪とリボン、なにより炎の色が綺麗だ!!】 「もっこもこにしてやんよ!!」 熱血の赤い悪魔はゆっくりもこうを見せる。 【解っていませんね。私のれてぃこそが一番ですよ。この白い肌に艶々した皮こそ芸術です。】 「くろまくー。」 知的で青い悪魔は大事に育てた、ゆっくりれてぃを自慢する。 【いいえ、違います。私のいくちゃんが一番ですもの。】 「ふぃーばー!!」 緑色の髪のおっとりした女悪魔はゆっくりいくを優しく抱いて意見する。 【違うね。このゆうぎがだよ。この角と星のマークがとても輝いているさ】 「しょうぶするかい?」 桃色の短髪の男勝りな性格をした女悪魔はゆうぎを自慢する。 それから、ギャアギャアと自分達のゆっくりが一番だと、言い争うがどちらとも譲る気はしない。 【会長はどんなゆっくりが良いのですか?】 正面の席に座っている灰色の髪の悪魔が豪華なイスに座っている。 この悪魔会長は珍しいゆっくりを持っているのだ。 【・・・ゆっくりしんき(胴付き)ということで。】 「皆様、よろしくお願いします。」 灰色の髪にサイドポニテールが特徴の超希少種の胴付きゆっくりしんきがペコリッと礼をする。 「「「「やっぱり、しんき様が一番、ゆっくりしていますね!!」」」」 周りのゆっくり達もワイワイと騒ぐ。 今日も「希少種愛でる会」は絶好調で平和な一日でしょう。 =あとがきだより= さーて、いかがだったでしょうか? 今回は希少種ゆっくりの自慢話。 では、また次回をお楽しみに・・・・・ 支配人マッドの作品集 このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! ◆SS感想掲示板 支配人マッド感想スレへ ※書き込む時はSSのタイトルを書いて下さい。 コレをコピーしてから飛びましょう→『ふたば系ゆっくりいじめ 1341 希少種ゆっくりを愛でる会』 トップページに戻る
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UNDER 12KB 虐待-普通 観察 悲劇 自滅 ツガイ 野良ゆ 都会 現代 短めです 「UNDER」 ・短めです ・人間視点です ・羽付きシリーズの人間とは別人です 羽付きあき 冬ももう終わりというこの季節、私の家の裏で何やら声がする。 耳を澄ませば風の音や車が通る音に混じって「ゆ・・・ていっ・・・ね」や「ゆ~・・・ゅ~」やと聞こえる。 ゆっくりだろうか? 気だるさを感じながらそっと裏庭へと行く。ガスのボンベやエアコンの室外機、それに使わなくなって錆びた自転車などが置いてあるその場所に、似つかわしくない件の正体がいた。 「すーりすーり」「すーりすーり」・・・そんな声が聞こえる方向に目をやると、室外機をうまく使ってダンボールや古紙等でうまく壁を背にして作られた狭い空間に、ピッタリとくっついてグネグネと上下に体を変形させて擦り合わせているバスケットボール大の丸い何かが二個 ゆっくりだ。 いつここに居付いたのだろうか?辺りには菓子類の容器や壊れたプラスチックの籠などが置かれていた。持ってきて食べていたのか、それとも風を防ぐために積み立てているのかは定かではない。 見れば、「れいむ種」と「まりさ種」の様だ。 ベーシックな組み合わせではあるし、珍しいものでも何でもない。 風貌は汚く、泥やほこりにまみれて煤が付いたように汚れており、まるで土の上を転がったような感じに私には見えた。 砂糖細工の髪もバッジをつけた・・・少なくとも私がよく目にする「ゆっくり」とは程遠く。ボサボサで縮れた砂糖細工の毛が数ホン別の方向に飛び出している。 寒天の目の周りには、砂糖水が凝固したのか白っぽい汚れが瞼辺りにこびりついており、しかも黄色っぽく変色している様だ。 口を動かすたびに間に見える砂糖細工の歯は全体的に黄色っぽい茶色に変色しており、その根の部分にはこれまた同じ様にカスの様なものが付いている。 「歯糞」があるという事はこのれいむとまりさは水の確保ができていないようだ。 元来ゆっくりというのは綺麗好きで、常に水や「ぺーろぺーろ」等で清潔にする。 これは餡子を吐き出す以外に「カビ」というゆっくりにとって恐ろしいそれを防ぐ役割を持っているからだ。 汚くてもカビが生えることは滅多になく、常に傷んだ物や腐った物を食べていると、餡子の中にカビが付着しデロデロにとけるという現象が起こる。 外側にカビが生えても大したことはなく。水で洗って日に当たればカビはすぐになくなってしまう。 話が少々脱線したが、つまりはゆっくりは綺麗好きと言うことだ。そこらの山野に居る野生のゆっくりでさえ「がらがらさん」と言って口を水で漱ぐぐらいのことはする。 街ゆっくりの場合は常に湿っぽくそして汚い所におり、また水も雨が降った後の水たまりぐらいしか「ごーくごーく」できる物が無いので、こういった風貌になってしまうのだ。 当然のようにゆっくりにとって最も重要といえる飾りはボロボロだ。 まりさ種の方は帽子が所々解れて欠けており、とんがり帽子に巻いてある白いリボンが無い。 れいむ種のほうは右側のピコピコを束ねる丸い飾りが無くなっており箒の様にボワッと広がっていた。 大きなリボンは薄汚れて解れており、糸が4~5本飛び出してれいむが動くたびにユラユラと揺れているようだ。 しばらくするとこちらの様子に気づいた様で。私の前にボヨンと大きく跳ねて飛び出すと二体のゆっくりは空気を吸って体を大きく膨らませた。 れいむの方はピコピコが上下に揺れている。といっても、無事な左の方が上下にピョコピョコ揺れているように見えるが、右のピコピコはワサワサと広がった箒のような先端が揺れているようにしか見えなかった。 「ゆゆ!ここはれいむとまりさのおうちだよ!ゆっくりどこかにいってね!」 「ぷくーっ!まりさおこるんだぜ!はやくどこかへいくんだぜ!」 威嚇を繰り返すそのれいむとまりさを見て私はピンと来た。このゆっくり達は「飼いゆっくり」だと。 まず第一に街ゆっくりならば、威嚇の前に逃げ出すか、体当たりを仕掛けてくるだろうし、周りの容器類を見てもわかるように「菓子」や「惣菜」の類しか置かれていない。 野菜くずや魚の骨、そしてパン屑等、これが街ゆっくりが比較的食べるポピュラーな食糧だと言われている。 なので街ゆっくりが「おうち」を作った際には通常はこれらの残骸が転がっているはずである。 なのにその形跡は全くない。これはこのゆっくり達がそれらを食べられるものとすら理解していない証拠である。 この二体、恐らく銅バッジよくて銀バッジか・・・それも一番ランクの低いのに値すると推測できる。 山野のゆっくりと同じ気質のゆっくりがつい最近まで流行っていた。金バッジや銀バッジのゆっくりより割安だし、何よりある意味無害だからだ。 「ゆっくりする」という事を基本に動くゆっくりの中で、山野の気質を持つ・・・つまり原初のゆっくりに一番近いゆっくりは食料などをある程度抑えていれば「すっきり」をすることがない。 直感的に今の食料の量では子ゆっくりと一緒にゆっくりすることができないと理解するからだ。 これが近年のゆっくりなら「自身は飼いゆっくりなので子ゆっくりが増えればもっとゆっくりできるし、食料もそれに合わせて増やしてもらえる」と判断するため「すっきり」を断行するゆっくりがときたまいる。 ・・・だがブームが去れば実態はこうだ。いくら手間がかからないとはいっても流行り感覚で買ったやつらはこうやって捨てていく。 ゲスであれ何であれ街に適応した街ゆっくりでも、飼いゆっくりでもなくなったゆっくり。これが「捨てゆっくり」というものだ。 「ゆっくりしないではやくどこかにいってね!れいむおこるよ!」 「まりさもおこるんだぜ!ゆっくりしないでどこかへいくんだぜ!」 遮るようにれいむとまりさが声を上げる。さらに大きく膨れていた。 その目は純粋に輝いているが怒りを秘めている。 私はそのまま踵を返して戻る。「捨てゆっくり」ならばおうち宣言はしないだろう。 ・・・それにまだ威嚇する元気があるならばその内もっと餌場に近い場所に移動するだろう。 私の後ろからは「ゆっくりもうこないでね!」という声が聞こえるだけだった。 次の日、家の周りを散歩していると私の家からピョコピョコと跳ねる影が二つあった。あのれいむとまりさだ。 一体どこへ行くのか、少し興味をもったので付いていくことにする。 「ゆ!ゆ!れいむゆっくりはねるよ!」 「ゆ!ゆ!ゆっくりついてくるんだぜ!」 大きく体をつぶして斜め前に飛ぶと、前に再び体をつぶして着地する・・・それの繰り返しだ。 結構な早さだが歩いていてもついていける速度である。 固いコンクリートの上を何度も跳ねているせいか、底部が黒くガチガチになっている。 しばらく付いていくと壊れた自販機の前で止まった。 横にあるごみ箱をまりさが「ゆ!」と言って横に倒すと中からガラガラと音がした。 空き缶自体はあまりないのだろう。ごみ箱の中で音がしただけで外に飛び出しておらず、まりさがごみ箱の中に顔を突っ込んでゴソゴソと何やら探しているようだ。 れいむはまりさの背部をじっと見ているだけだった。しばらくゴソゴソと動いてまりさが顔を出すと、再びどこかへ跳ね出した。どうやら何もなかったようだ。 れいむもそれについていっているようだ。まりさの少し後ろについてボヨンボヨンと跳ねていある。 私はゴミ箱を立て直しながら、中をのぞいてみた。中には4~5本の空き缶とそれにこびりついたガチガチのガム、それとアイスクリームの袋がさびしく置いてあるだけであった。 再び付いていく。道路の端をボヨンボヨンと跳ねるゆっくり二体。まだ100mちょっとしか進んでいないがれいむとまりさには疲労の色が見て取れた。 あの様子を見るに殆ど食料をとっていないのだろう。捨てられて日が立たないのが幸いの様だ。 横からトラックがブロロロ・・・と音を立ててて走っていく。道路の幅はギリギリなので結構ゆっくりと隣接していた。 その時であった。トラックのタイヤから跳ねた小石がまりさに当たった。 まりさは着地と同時に口を大きく開けて寒天の目から涙を流し、涎と涙をあらんところにまき散らして大声でわめいた。 「ゆぎゃああああ!までぃざのおべべがあああああああ!」 「までぃざあああああああ!ゆっぐりじでいっでね!ゆっぐり!ゆっぐり!」 まりさの寒天の右目に直撃したようだ。少量の餡子と寒天の目がグズグズに混じった何かがそこに落ちていた。 切り裂くように飛んできた小石にあてられ、大きく傷ができたようだ。 「ゆぎぃぃいいい!おべべっ!までぃざのおべべええええええ!」 「ばりざゆっぐりよぐなっでね!べーろべーろっ!」 れいむが舌を伸ばしてぺーろぺーろをするが、まりさは相変わらず口をあけて残った寒天の目を見開いて砂糖水に涎と涙、そして大声をまき散らすだけだ。 私が近付くとれいむは寒天の両目から砂糖水の涙をダバダバと流しながらこちらを向いてこう言った。 「にんげんざん!まりざがゆっぐりでぎなぐなっでるよ!ゆっぐりだずげでねっ!」 とは言ったものの、小麦粉にといた水でくっつければ寒天の目は治るが、肝心のそれがグズグズになってしまっては手の打ちようがない。 れいむのけたたましい声を縫うように「ゆぐっ・・・!ゆ”・・・!ゆ”・・・!」と体を震わせるまりさがいた。 どうやらショック状態になってしまったようだ。 ・・・実はこれは別に重体とかそんなことはなく、単に「ゆっくりできない」という考えが大きくよぎっただけである。 つまり10分もすれば元に戻るだろう。 私がまりさを見て、どうしようもない旨を伝えると、れいむの方は業を煮やしたのか、まりさの砂糖細工のおさげを口で持ってズリズリと引っ張り始めた。 「ゆ!ゆ!まりさゆっくりがまんしてね!いまおうちさんにかえるからね!」 「ゆ”!ゆ”!」 それから私は引き返したためそのれいむとまりさの姿は見えなかった。ただ、餡子が尾を引いて地面に広がっているのを少しだけ確認できただけだ。 次の日、何やら裏庭が騒がしいので行ってみると案の定あのれいむとまりさが何やらちょこまかと動いていたようだ。 「までぃざあああああ!ゆっぐり!ゆっぐりじでいっでね!あんござんをばいだらゆっぐりでぎなぐなるよ!ゆっぐり!ゆっぐりぃ!」 「ゆげぇぇぇ・・・!ゆぶっ!ゆぶぶっ!」 まりさが口から大量の餡子を吐き出し、そのわきでれいむが声をあげて泣いている。 そばには食べかけのクッキーが残されていた。間に刻まれた「ゆ」のマークを見て私は直感した。 対街ゆっくり専用に加工所がそこらに配布している「ゆ除クッキー」というやつだろう。 恐らくあのれいむがクッキーをどこからかは知らないが持ってきてまりさに食べさせた所ああなってしまったと考えた方が妥当か。 まりさの方はふたまわりも小さくなっており、心なしか小麦粉の皮のハリと色艶もよくない。 余った小麦粉の皮がしわがれたように地面側に垂れており、まるで熟れ過ぎたトマトの様になってしまっている。 私が遠目に眺めているとまりさがふとグネグネと体をくねらせ始めた。 「ゆ”・・・!ゆ”!ゆぎっ!ぃぃぃいいいいいいぎぎっぎぎぎぎっぎゃががががああああああああ!!」 「ばりざああああああああああ!?」 突如まりさが寒天の目を見開いたかと思うと餡子を口からはき飛ばしながら凄まじい奇声を上げ始めた。 残った寒天の目がまるでカメレオンの様にグルグルと回り始めると、舌をあらん限り伸ばしてグネグネと激しく体を揺らす。 「ゆっぐりじでいっでね!ばりざ!ゆっぐりじでいっでね!ゆっぐり!ゆっぐりじでぇぇぇ!!」 れいむの叫びもお構いなしにまりさの行動は終わらない。あにゃるから、寒天の目から、それこそゆっくりにあいている穴という穴から餡子の混じった砂糖水が「ぶぴっぶぴっ」と音を立てて出始める。 「ゆぼぉげげげげえええええええええぼろろろおおおおおおおお!!ゆっがっごぼぼぼぼぼぼおおおおおおおお!!??」 「おぐぢざんをどじでねまでぃざっ!あんごがでぢゃっだらゆっぐりでぎないよ!」 れいむがそう言ってもまりさの餡子の流出は止まらなかった。 その時、れいむが機転を利かせてまりさの顔面を地面に押しつけるようにして抑え始める。 「ゆ!まりさゆっくりがまんしてね!」 「ゆぐっ!ゆぐぅぅぅぅうううう・・・!!」 何とか一時的に餡子がながれる事はなくなったが、それも束の間、今度はなんとあにゃる部分、つまり後部の方の小麦粉の皮が異常に膨れ始めた。 わかりやすく形容するならば「なすび型lならぬ「ひょうたん型」といったところか。 あにゃるからぶぴぴっと音がして餡子が漏れ始める。次の瞬間、まりさの後部がバックリと裂けて餡子が漏れ出した。 「あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”!?までぃざああああああああああ!?ゆっぐりいいいいいいいい!?」 まりさの方は完全に動かぬ饅頭となってしまったようだ。ピクリとも動かなくなった。 「どぼじでえええええええええええええええええ!!ごんなのゆっぐりでぎないいいいいいいいいいいい!!」 れいむの叫びが辺りに響く。勝手に餡子をぶちまけて大声で喚き散らされれば迷惑なのだが、餡子と砂糖水を身に纏いそこらの砂やゴミを巻き込んで絶叫するれいむ。それを見ていると襲いかかってきそうなほどの気迫があったので尻込みしてしまい、結局私は家の中へとすごすごと戻ったのだった。 結局それから数分もすると声は聞こえなくなった。切り替えが早かったのだろうか? 風の吹く音だけが辺りには響いている・・・ それから三日後・・・ あのれいむの様子が気になった私は裏庭をのぞいてみた。 「ゆ”・・・ゆ”・・・おながずいだよぉぉ・・・」 そこには一回り小さくなったれいむが壁にもたれかかってブツブツと口を動かしている姿があった。 あれから食料調達もうまくいかなかったのか、理由は分からないがどうやら何も食べていない様だ。 まりさは帽子しか残っていなかった、れいむがこんな状態という事はどこかへやったのか何かをしたのだろう。少なくとも食べたわけでは無いようだ。 既に寒天の目はからからに乾いて輝きを失っており、薄汚れていた小麦粉の皮はハリや色艶をさらに失ってもっと小汚く見えた。 私に気がついたのか、のっそりとした動きでもぞもぞと動き始める 「ゆ・・・にんげんさんはゆっぐり・・・でぎないよ・・・れいむ・・・ゆっぐり・・・にげるよ・・・」 一般的なはめるイメージとは裏腹に、ずりずりと底部を這うようにして移動し始める。その動きはかなり遅いがそれが今の必死なのだろうか。 「ゆ”・・・ゆ”・・・」 私はモゾモゾとどこかへ行くれいむを見て家に戻った。 ・・・それからあのれいむの姿は見ていない。 れいむとまりさがいたスペースは、どこかガランとして寂しく使われなくなったものが置かれているのみだ。 どこかへいったのか、それとも他のゆっくりの餌食になったのか。それを知る術はもうどこにもなかった。 あのれいむとまりさを見るたびに思う。ゆっくり達の言う「ゆっくりする」という事は一体どういう事なのかを。 それを知る術はもうなかった。 裏庭には主を失ったボロボロのトンガリ帽子だけがさびしく風にゆらゆらと揺れている。 過去に書いたもの ふたば系ゆっくりいじめ 504 かりすま☆ふぁいたー ふたば系ゆっくりいじめ 516 サバイバル・ウィンター ふたば系ゆっくりいじめ 527 シティ・リベンジャーズ ふたば系ゆっくりいじめ 582 ビルディング・フォレスト ふたば系ゆっくりいじめ 587 バトル・プレイス ふたば系ゆっくりいじめ 592 コールド・ソング ふたば系ゆっくりいじめ 604 ロンリー・ラック ふたば系ゆっくりいじめ 625 ループ・プレイス ふたば系ゆっくりいじめ 632 フェザー・メモリー(前編) ふたば系ゆっくりいじめ 643 フェザー・メモリー(後編) ふたば系ゆっくりいじめ 690 ウィンター・ブルース ふたば系ゆっくりいじめ 706 シティ・エレジー ふたば系ゆっくりいじめ 1051 街を跳ねるもの達 羽付きあきの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 観察系なんだからこの態度でいいんだよ ていうか別にこのお兄さんなよなよしてないだろ -- 2016-07-18 02 00 37 このお兄さんがなよなよしくて、一番イライラした。 馬鹿な捨てゆっくりなんかにどうしよもないと伝えるなんて。ゆっくりなんて蹴ってどかせばいい。 -- 2016-02-10 15 23 41 ゆっくり堕ちてね!!! -- 2010-07-24 15 34 55 哀れだ -- 2010-07-08 05 41 38
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*警告* 現代物です。 ゆっくりは何も悪いことをしていませんが、ゆっくりできません。 80字改行です。その辺案配していただけると読みやすいです。 ↓以下本文 カーテンの隙間から僅かに光の射し込む部屋で、一人と一つが静かな寝息を立てていた。 人間は柔らかな布団のなかで、ゆっくりはベッドサイドの透明な小箱のなかで。小箱の表 面に浮かぶデジタル時計が、先に箱の中のれいむに朝を告げる。タイマーでれいむと箱を 繋ぐ頑丈なステープルに通電、大事な中身のあんこに直接電気刺激を与えて、ささやかな しあわせーな夢から引き戻す。ゆっくりできない電撃に苛まれ、れいむは必死に声を張り 上げる。 「ゆっくりおきてね! ゆっくりおきてね!」 電気が流れるたびに、まんじゅうボディをピクっと震わせてれいむは叫び続ける。その 可愛らしい仕草が、ゆっくり目覚ましの人気の一つだった。部屋の主はかすかに呻いて、 もぞもぞと布団に潜り直す。 「ゆっくりおきてね! ゆっくりおきてね!」 れいむには電流を止めることはできない。時間になると定期的に流れる電気から解放され るには、スイッチを押して止めてもらう他はない。やがて、溜息を絞り出しながら、長い 髪の女がもぞもぞと身を起こす。おぼつかない手は時計に触れてもなかなかスイッチを押 せない。箱のでたらめな箇所を何度も押す指を見上げ、れいむはもみあげをぴこぴこ跳ね あげ、ゆっくりモーニングを叫び続けることしかできない。 目覚ましれいむは不要な言葉を話せない。時計は勝手なことをしゃべらないものだから。 目覚ましれいむは涙もよだれも流せない。時計は勝手に砂糖水で汚れないものなのだから。 目覚ましれいむは飛び跳ねることはない。時計は勝手に動いたりしないものなのだから。 生産され、収穫されたゆっくりは選別され、適切に加工されて出荷され、消費される。 余計な砂糖水を流すためのあんこは焼き切られ、二度と再生することはない。あんよは 導電性に優れた金属ステープルで貫かれ、箱の底に固定され、跳ねることも、向きを変え ることも許さない。かちり、と小さな音を立ててようやくスイッチが押し込まれた。電流 から解放されたれいむは、白目を剥いて固まっていた。半開きの口からぷしゅぅ~、と湯 気が立ち上る。それでもいつの間にか、小箱の中でゆっくりしている。どこまでも不思議 なまんじゅうなのである。そのコミカルな顔芸に女は相貌を崩し、箱ごしにれいむを撫で ると、はだけた夜着を引っ張りながら布団から這いずり出る。れいむも指の動きに気付い て、容量の乏しいあんこに蓄えられた、数少ない言葉を口に出した。それを口にするだけ で、苦痛も忘れられる気がする素敵な言葉。 「ゆっくりしていってね!」 女は気怠げに朝食シリアルを頬張る。頬杖は下品なこととは知ってはいるものの、悲し き独り身。見せる相手も咎める者もいはしない。 「ん……」 ザラザラと牛乳を張ったボウルにおかわりを継ぎ足す。シリアルの紙箱には、への字口の ゆっくりぱちゅりーが、今にもムキュー! といわんばかりのタッチで描かれている。 肉まんが美味しいことでも有名な、コーマフーヅの人気製品『朝からゆっくり-ぶるーべ りー-』である。生ったばかりの赤ゆっくりを加熱処理してローラーで平たく成形したも ので、原材料の段階から甘いため、調味の必要もないうえに栄養価にも優れている。姉妹 商品はヨーグルト味とクランベリー味。ボウルとカトラリーを洗って伏せて、ペットボト ルのお茶でサプリメントを流し込む。かの女の朝は、だいたいこのようなものだった。 女は身支度を済ませ、誰もいなくなった部屋の中の狭くて透明な箱の中、れいむは今日 もひとりぼっち。透明な箱の中ではすーりすーりも、むーしゃむーしゃしあわせー、も存 在しない。だが、目覚ましれいむは悲しくなかった。そんなものが存在することさえ知ら ないのだから。真っ暗な箱から出してくれた、素敵なおねえさんとゆっくりできさえすれ ば、きっととってもゆっくりできることだろう。目覚ましれいむはそれだけが悲しかった。 おねえさんはれいむをおいて、すぐにどこかに出かけてしまう。れいむは大抵のゆっくり 製品と同様に親の顔を知らない未刷り込みのゆっくりであり、使われる時まで外の見えな い紙箱に入っていた。そして、誰かがそれを買って、使う。動かなくなったらゴミに出す。 ただそれだけだった。女にとってはれいむは500円の目覚まし時計でしかない。21世紀の 地球に突如出現した未知の物体は、連呼するその言葉とは裏腹に、ゆっくりすることはな い。ゆっくりは動いてしゃべる不思議まんじゅうでしかなく、このれいむもまた人語を解 する消耗品にかわりはなかった。 「ゆっ……」 目覚ましれいむの世界は透明な小箱の中だけ。あんよは台に固定され、跳ねることも回 ることもない。ステープルは加工直後にれいむの底と癒着していて、痛みはない。ただ動 くことができないだけ。薄暗い部屋の中の小箱の中で、れいむはぴこぴこともみあげを動 かしてみる。かわいいね、とおねえさんが言ってくれた言葉を思い出すと、れいむはとて もゆっくりした気分になった。目覚ましれいむはひとりぼっちでも、ゆっくりできるおう たを歌い出したりしない。れいむに限らず、大量生産の製品用ゆっくりは親ゆっくりの歌 を聞いたこともなければ、触れあうこともなく、歌など教わることはない。狩りの仕方も、 おうちの作り方も、すっきりーも知らない。消耗品には、求められていない機能は一生必 要ないのだから。しかし、加工品ではないゆっくりにとってはそうではなかった。 「にんげんさんがふくろをはこにかくしているんだぜ!」 「きっとゆっくりできるふくろだね!」 集合住宅のゴミ集積所、動物避けの箱を電柱の後ろから見つめる影。成体サイズのゆっ くりまりさとゆっくりれいむ、そしてソフトボール大の子ゆっくりが数個。 「ゆゆっ、しずかにしないとみつかるよ!」 「こっそり~!」 少女が自治体指定の袋を集積箱に放りこんで、何度も時計を見ながら慌てた様子で駆けて いくのを、隠れているつもりの野良ゆっくり一家が眺めていた。騒ぎながら待ち遠しそう に何度も電柱からはみ出て覗いている。少女がイヤホンで音楽を聴いていたのはまさに幸 運であった。 「にんげんさんはゆっくりしてないね!」 「おちびちゃんたち、ごはんにしようね!」 まりさを先頭に、一家はぽいんぽいんと一列に並んで跳ねて集積所に向かう。 「さっきのにんげんさんみたいに、ふたさんをもちあげればいいんだね!」 野良犬や野良猫にゴミ袋を荒らされないよう、しっかりつくられている箱は、悲しいかな 野良ゆっくりの無い手に負えるものではない。 「みんなであけるよ!」 「ゆんしょ、ゆんしょっ! ふたさん、ゆっくりあいてね!」 ゆっくり一家は箱に張り付いて、めいめいに飛んだり跳ねたり、伸び上がったりと忙しい。 もちろん箱は微塵も動かない。 「朝から野良ゆっくりとか……」 「ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりちていってね!」 そこに半透明の袋を提げて、盛大に溜息をついたのは先ほどの女。ゆっくりは野良でも 警戒心が驚異的に薄く、逃げるどころか一斉に挨拶までしてくる始末。 「ほら、どいてどいて」 「ゆゆっ、ふたさんがあいたよ!」 箱を開けてゴミの袋を放り込む女の隣で、親まりさとれいむが何度も跳ねては、縁に届か ずに地面と仲良くなっている。跳ねた拍子に蓋に挟んで真っ二つにならないよう、女が ゆっくりと蓋を閉めると、ゆっくり一家はぷっくー、と一斉に膨れはじめる。 「おねえさん、いじわるしないでね!」 「あんたたち入りたいの?」 「ふくろさんをかくさないでね!」 「ゆっくりできないよ!」 ゆっくりには性差はないようで、どんな種でもとりあえず二匹いれば、すーりすーりする だけで繁殖する。駆除してもどこからともなく発生し、また増えたゆっくりは野良猫や野 良犬、鳥の餌になる。都市部でのゆん害は直接、間接を問わず、決して小さな物ではな かった。そして、このゆっくり一家はゴミ集積箱に餌になるゴミが入っていることを知っ ていた。誰かが餌付けでもしたのだろうか。女は顔をしかめる。 「もう、しょうがないなー」 放置して野良猫の餌になってもらっては困る。かといって、潰したところで餌になること に変わりはない。いくらゆっくりが美味しいおまんじゅうでも、かの女は今まで地面にい たゆっくりを生で食べる気はしなかった。ゆっくり一家の望み通り、集積箱に放り込んで おけば、燃えるゴミと一緒に回収されて、一つの円満解決になるだろう。だが、間違いな く業者が来るまでに、ゴミ袋はゆっくり一家に荒らされ放題となるだろう。ゆっくりをゴ ミ袋に入れて捨てるのが最適だが、急ぎのかの女にはゴミ袋を取りに戻る時間はなかった。 窮ずれば通ず、足下のまりさを見た瞬間、女の脳裏に一条の電光が走った。集積箱の脇の、 空き缶を拾うための大きなトングを手に取ると、片手で蓋をもちあげて女はゆっくり一家 を呼び集めた。 「いれたげるから、こっち来なさい」 「ゆゆっ、ゆっくりはやくしてね!」 まずは親れいむを掴む。トングが食い込んでむにょんと変形した面白い顔に、女は噴き出 しそうになったが、必死に堪えてゴミ集積箱の中へと運ぶ。柔らかく心躍る感触で、持ち 重りのするゆっくりを落とさないよう、なんとか袋の置かれていないスペースに下ろす。 だが、そのまま置いてはゴミ袋を荒らされるだけ。そこでかの女はれいむを天地逆にそっ と置いた。底を焼かれたゆっくりは身動きがとれなくなることはあまりにも有名な話であ るが、あんよと違い、ゆっくりのおつむには跳ねる機能はない。 「ゆふ~っ、おそらをとんでむぎゅ!」 「そこでおとなしくしてなさい」 「おねえさん! れいむをもどしてね! さかさまでうごけないよ!」 次に、女はまりさを挟む。ぶにっと歪んだまりさを逆さまにすると、帽子が地面に落ちる。 「おねえさん、おぼうしさんかえしてね!」 「はいはい」 れいむに触れない位置に気をつけて置くと、女はゆっくりの弾力のある底を破らないよう、 トングで箱の底に何度もか押しつける。あとは何が起きたかわかっていない子ゆっくりも 仲良くさせるだけ。触れて押し合って転がらないよう、すーりすーりの届かない位置に一 家仲良く離して置くと、愉快な声をあげるゆっくり一家をよそに、女は蓋を閉じた。 「ゆゆ~ん、うごけないよ!」 「やめてね! さかさまにしないでね!」 「それじゃゆっくりしていってね」 真っ暗になった箱の中、ゴミのすえた臭いはちっともゆっくりできるものではなかった。 「ゆえ~ん! くらいよ! こわいよ!」 「まっててね、いまたすけるよ!」 「おねえざあん! ゆっくりたすけてね!」 上下に伸び上がってもにもに蠢くゆっくりの百面相だが、誰一人として、それを楽しむ者 はいなかった。とても残念なことである。しかし、ゆっくり一家の阿鼻叫喚の響く集積箱 に、光が射した。一瞬で、ゆっくり一家の顔がぱぁあっと輝いた。 「ゆっくりたすけてね!」 「うん。ぱっと見、中にゆっくりが入ってるのわかるよね」 蓋をあけたのは先ほどの女。子まりさの帽子をゴミ袋の上に置いて、先ほど落とした親ま りさの帽子を縁に挟んで目印にすると、今度こそゴミ捨て場を後にした。ゆっくりが入っ ていることがわかっていれば、気なしにゴミ袋を放り込んで、潰れた中身で箱が汚れるこ とはないはずだった。 再び闇に閉ざされたゴミ集積箱の中、一家は白目で固まっていた。涙とよだれで子ゆっ くりの皮はふやけ、歪な末広がりのつぶれまんじゅうになっている。親ゆっくりもふやけ てこそいないもの、跳ねることも転がることもできず、ただ交互にゆっくりしていってね、 と呼び合うばかり。そして、ゆっくり一家の声は次第に一つ、また一つとかすれ、消えて いった。 書いた物リスト ゆっくりいじめ系464 森に魚を求める 紅魔館×ゆっくり系12 突発ゆっくり茶会 (差し替えて下さった方、本当にありがとうございます) ゆっくりいじめ系540 ゆっくり水雷戦 その他 ゆっくりの手引き ゆっくりいじめ系1097 アストロン ゆっくりいじめ系1014 どすのせいたい ゆっくりいじめ系1907 品評会 ゆっくりいじめ小ネタ259 緩慢しんぼ
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一人ぼっちのゆっくり 21KB 虐待-普通 制裁 愛で パロディ 小ネタ 悲劇 変態 同族殺し 野良ゆ ゲス 希少種 自然界 都会 現代 独自設定 流行に乗れないからいつものSSです ・このSSには愛でられるゆっくりとそうでないゆっくりが出ます ・高性能ゆっくりが出ます ・一部の賢いゆっくりは漢字を使って喋ります ・色々とパロディした部分があります ・作者に都合の良い独自設定があります ・これを書いたのはHENTAIあきです!いつものようにおまけがあるよ! ・それでもいいというひとはゆっくりよんでね!!! ある所に一匹のゆっくりもこうがいました もこうの周りには優しいおかあさんもお友達もいません だからもこうはいつもひとりぼっちです これからももこうはきっとひとりぼっちで生きるでしょう いつものようにもこうは目を覚まして朝ごはんを探しに家から出て行く。 番のゆっくりや知り合いのゆっくりは周りには一匹も住んでいない。 だからといってもこうは自分の境遇を悲しむことも、寂しいと思うこともなかった。 何故ならそれが当り前のことだと思っているからだ。 「むーしゃむーしゃ!ごはんさんはゆっくりできるお!」 たいして美味くもない家の周りの雑草を食べて満足するもこう。 食事が終わればいつもの日課であり、楽しみの一つヴォルケイノの時間である。 ゆっくりもこうが行う習性であり、希少種であるもこうの謎の一つだ。 自分の体温をあげて炎を出すという危険性が心配されるものだが、何故か周りに炎が燃え移ることはない。 だが実際に炎には熱があり、自分を襲ってくる外敵にはこの炎を使って撃退するところも確認されている。 研究者の間にはもこう自身が燃やしたいと思う存在しか燃えないのではないかとする説もある。 「ヴォルケイノ!ヴォルケイノ!ゆーん、やっぱりしょくごのヴォルケイノはゆっくりできるお!」 ひとしきりヴォルケイノを楽しんだもこうは、ゆっくりするためにお気に入りのゆっくりプレイスへと向かう。 もこうのゆっくりプレイスは日当たりのよい広場である。ここでもこうはいつもゆっくりしたり昼寝を楽しむのだ。 そんなゆっくりプレイスに今回は先客がいた。 「ゆゆ!?もこういがいにもゆっくりがいるお!?おなまえはなんていうんだお?」 「てるよ・・・。」 初めて会うゆっくりに興味津津なもこう。名前を聞かれて答えたのはゆっくりてるよだった。 本来なら刷り込まれた本能からてるよを攻撃してもおかしくないもこうだが、このもこうは今まで他ゆんと会ったことが無かった。 そのためてるよに素直に挨拶することが出来た。 「もこうはもこうだお!てるよ、いっしょにゆっくりするお!」 「いいよ・・・。」 短いがしっかりともこうに答えるてるよ。てるよ種はあまり動かずに常にじっとしている。 食事や運動といった行為も、子供を産むためのすっきりーの確認もされていない。 一体どんな生態をしているのか、ゆっくりが確認されてからだいぶ経つが未だに謎が多いゆっくりだ。 「じゃあさっそくいっしょにあそぶお!もこうはかけっこがだいすきなんだお!」 「めんどい・・・。」 そう言って遊びに誘うが、てるよは面倒くさいと切り捨てる。 「じゃあいっしょにごはんさんをさがすんだお!」 「べつにおなかへってない・・・。」 お昼ごはんを探そうとも誘うが、これもまたてるよに拒否されてしまう。 他にも色々ともこう提案するが、てるよはすべてを断ってしまう。 「じゃあなにをすればてるよはもこうとしてくれるんだお?」 自分がゆっくりできると思うことをすべて断られてしまい、もこうは困り顔だ。 てるよはそんなことを言われて、閉じていた目を少しだけ開けてこんな提案を述べる。 「おひるね・・・。」 「おひるねはゆっくりできるお!さっそくいっしょにおひるねするお!」 二匹は互いに体を寄り合わせて、自分の体を相手にくっつける。 今までどのゆっくりにも触ったことがなかったもこうには、それだけでいつもと違い楽しめた。 暖かい昼だということもあり、二匹はすぐに寝息をたてはじめる。 「もうくらくなっちゃってるお!もこうはおうちにかえるけど、てるよはどうするお?」 「てるよもかえる・・・。」 そう言ってもそもそと動き始めるてるよ。これだけでもおそらくゆっくりを研究する者には垂涎であろう。 てるよが見えなくなるまでもこうはその場に留まっており、見えなくなると慌てて自分の家に帰って行った。 初めての他ゆんにその日のもこうは興奮して中々寝付けないでいた。 ある所に一匹のゆっくりもこうがいました そのもこうには優しいおかあさんはいませんがお友達がいます だからもこうはいつも嬉しい気持ちです これからももこうはきっと嬉しい気持ちで生きるでしょう あれからもこうは毎日広場に行っている。 今までいなかった友達が出来たので、食事を持って行き毎日てるよと一緒だ。 味気ない雑草でもいつもよりもこうは美味しく感じている。 「きょうのごはんはめずらしいきのみさんだお!てるよいっしょにたべるお!」 「おいしい・・・。」 さっそく持ってきた木の実を仲良く食べる二匹。 食事が終わればいつもどうりにお昼寝を始める。こんな生活が最近の二匹の暮らしだ。 刺激はない生活であるが、もこうはこの生活を気に入っている。 昼寝が終わるころには日が暮れてもこうとてるよは自分の家へと帰っていく。 「それじゃあてるよ、またあしたなんだお!」 「じゃあね・・・。」 ゆっくりと家に帰る前に、もこうは明日のご飯を探すために暗い夜の中走りまわる。 これが普通なら捕食種に捕まえられる恐れがあるが、ここにはもこう以外のゆっくりがほとんどいない。 そのため餌も豊富にあり、もこうはてるよの分も餌を採ることが出来るのだ。 「これはあまいきのみさんだお!これならてるよもきっとよろこんでくれるお!」 口いっぱいに野イチゴを詰め込んで、もこうは自分の家へと帰ろうとする。 「ゆっくりしていってね!!!」 「ゆっくりしていくお!!!」 そんなもこうに声をかけるゆっくりがいた。これまで見ることがなかったゆっくりまりさである。 挨拶をした後に、まりさは顔を歪めてもこうにこんなことを言う。 「そののいちごさんをまりさにわたすんだぜ!わたさないとひどいめにあうんだぜ!」 「いやだお!これはてるよのためにとったんだお!」 堂々ともこうから野イチゴを寄こせと言うまりさに、もこうははっきりと断る。 しかしその答えにまりさはにやりと笑う。 「くちでいってもわからないゆっくりには、じつりょくこうしなんだぜえええええ!」 帽子から木の枝を取り出しもこうを突き刺そうとするまりさ。 しかしもこうはあっさりとまりさを避けると、逆にまりさに体当たりをする。 「ゆびょ!なにをするんだぜ!まりさにさからうなんてとんでもないゲスなんだぜ!」 「ゲスはそっちだお!てるよのごはんさんをとろうとするゆっくりはヴォルケイノするお!」 口の中からいったん野イチゴを吐き出すと、もこうはまりさに向けて炎を吐き出す。 まりさはあっという間に火だるまとなった。 「あぢゅいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!まりさのいだいなからだがやけちゃうううううううううう!」 「はんせいするんだお!ずっとゆっくりはさせないから、もうこんなことはしちゃだめなんだお!」 もこうがそう言うと、今までまりさを包んでいた炎が消えた。 全身をこんがりと焼かれたまりさは痛む体を引きずりながら何処かへ消えていく。 ゲスまりさを撃退したもこうは家へと帰り、てるよを会うのは楽しみにすぐに眠りについた。 「もこう・・・、きょうはだいじなおはなしがあるよ・・・。」 「なんなんだおてるよ?てるよからおはなしするなんてめずらしいお!」 いつものように食事をして昼寝を終えた後、帰ろうとするもこうにてるよが話しかける。 いつもより遅くまで昼寝をしていたため、空には綺麗な満月が浮かんでいる。 「てるよはおつきさまにかえらないといけない・・・、かえるにはもこうのたすけがいる・・・。」 「もこうはてるよのためならなんだってするお!それでもこうはなにをすればいいんだお?」 てるよの手伝いが出来ると思い、もこうは大喜びだ。 そんなもこうを見て、てるよは申し訳なさそうに言う。 「てるよをヴォルケイノしてほしい・・・。」 「だめだお!ヴォルケイノしちゃったら、てるよがずっとゆっくりしちゃうお!」 予想していなかったてるよの言葉に、もこうは体を跳ねさせてそれに反対する。 だがてるよはもこうに強く自身を燃やしてほしいとお願いする。 「てるよはもこうにあったら、ヴォルケイノでおつきさまにとどけてもらうことがいちばんうれしい。 もこうはいやかもしれないけど、てるよのいちどだけのおねだいからきいて。」 いつもの気だるそうな物言いではなく、はっきりとそう告げるてるよにもこうは涙目だ。 せっかく会えた友達なのに、どうして燃やさないといけないのか分からないがそれがてるよのお願いなのだ。 もこうはゆっくりと口を開く。 「ありがとうもこう。てるよがおつきさまにとどいたら、てるよのからだをたべてね。」 「わかったお!てるよはずっともこうといっしょなんだお!」 その言葉を最後に、もこうはてるよに向けて炎を吐き出す。 火だるまとなるてるよだが、その顔はとてもゆっくりしていた。 てるよの体がすべて燃え尽きると、もこうは涙ぐみながらてるよであった灰を食べつくし家へと帰った。 「もこうの体が大きくなってる。きっとてるよからのプレゼントなのかな・・・。」 ある日もこうが目を覚ますと、自分が胴付きとなっていることに気づいた。 だがもこうは喜ぶこともなく、楽しかったてるよとの生活を思い出し少し泣く。 そんな悲しい気分の時、もこうは家の外が騒がしいことに気づいた。 「ここだよ!まりさをもやしたゲスゆっくりがいるのは!」 「ひどいゲスだね!あんなにゆっくりしていたまりさにひどいことするなんて!」 「そんないなかもののゆっくりは、ありすたちがせいっさいしましょう!」 「わかるよー、ゲスはせいっさいされなきゃだめなんだねー。」 「むきゅ!これだけのゆっくりがいるなら、きっとらくしょうよ!」 煩いと思ったもこうが外に出ると、以前野イチゴを奪おうとしたゲスまりさが仲間を連れてやってきている。 まりさはもこうを見ると、顔を膨らませて自信満々にもこうに告げる。 「これからまりさをもやしたゆっくりをせいっさいするよ!」 「ゆゆ~ん♪まりさかっこいいよー。さすがれいむのおむこさんだね!」 「とってもとかいはねまりさ!まりさならきっといつかドスになれるわ!」 「まりさはまさにゆっくりのえいゆうなんだねー。わかるよー。」 「まりさのかりすまとぱちゅのいだいなちえがあわされば、まさにかんっぺきよ!」 どうやらこのまりさはどれ程の規模かは分からないが、群れの長らしい。 ゲスかもしれないがそれなりに有能ではあるらしく、集まっているゆっくりは全員がまりさに従っている。 「あの時のまりさか・・・。もこうはもう一人でゆっくりしたいんだよ。ほっておいてね。」 他ゆんと関わることが煩わしいのか、もこうは嫌そうにまりさ達にそう言う。 だがそんなことにお構いなく、まりさが連れてきたゆっくりは一斉にもこうに襲い掛かった。 「「「「ゲスなゆっくりはゆっくりしないでしねええええええええええ!!!」」」 自分が飛びかかってきたゆっくりを、もこうはつまらなさそうにいちべつする。 ゆっくりと息を吸い込み飛びかかってきたゆっくりに大きく息を吐きだした。 「フジヤマ・ヴォルケイノ!」 あっという間に火だるまとなるゆっくり達。以前にまりさに吐いた炎よりも熱く、そして加減を一切行っていないものだった。 「あぢゅいいいいいいいいいいいいい!」 「あでぃずのとかいはなかおがああああああああああああああああ!」 「あついよおおおおおおおおお!らんしゃまたすけてねえええええええええ!」 必死に火を消そうと転がるゆっくりだが、その火は決して消えることがなかった。 体がじわじわと焼け続ける中で、もこうを襲おうとしたゆっくり達は全員黒こげになる。 「ゆわあああああああああ!まりさのれいむがあああああああああ!」 「むぎゅううううううう!ここはいちどにげるわよまりさ!」 頼みであった仲間と番であったゆっくりの死に驚くまりさと、冷静に逃げるように忠告するぱちゅりー。 だがそんな二匹は逃げることが出来なかった。 「どぼぢでまりさのからだがもえてるのおおおおおおおおお!」 「ぱちゅのからだがあああああああああああああ!」 二匹もまたもこうの炎によって黒こげとなる。黒こげになったゆっくりだった物を冷たい目で見ると、 もこうはてるよと一緒に過ごした広場に久しぶりに行ってみることにした。 広場は無数のゆっくり達によって荒らされていた。 「ゆ?なんだかしらないゆっくりがいるよ。」 「きっとおさがいってたゲスゆっくりだぜ!」 「おさからにげてきたんだね!れいむたちがおさのかわりにせいっさいするよ!」 てるよとの思い出を汚された怒りで震えているもこうに、まりさの群れのゆっくりがせいっさいしようとする。 広場に怒号と悲鳴が響き渡る。 ある所に一匹の胴付きもこうがいました もこうからは優しいおかあさんも大切なお友達もいなくなってしまいました だからもこうはいつも荒んでいました これからももこうの心は荒んだまま生きるでしょう あれからもこうはてるよと一緒に過ごした場所を離れて、旅に出ることにした。 様々な場所に行きゲスや善良なゆっくりにかかわらず出会ったゆっくりを燃やす生活をしている。 ゆっくりを燃やしているときだけ、もこうはゆっくりすることが出来た。 今では人間が暮らしている街に段ボールで作った家を造り住んでいる。 「やべでね!れいむのおちびちゃんにひどいことしないでね!」 今日見つけた獲物は一匹のシングルマザーれいむだった。 比較的綺麗な体であり、最近捨てられた元飼いゆであろう。 もこうはれいむから赤まりさを取り上げると、手の中でゆっくりと赤まりさを燃やし始める。 「あぢゅいんだぢぇぇぇぇぇ!くじゅおやはゆっぎゅりしないでまりぢゃをたぢゅけろおおおおおおお!」 ゲス丸出しであり恐らくこの赤まりさのせいで親れいむは捨てられたのだろう。 そんなゲスであるがれいむには大切な子供であり、必死にもこうから我が子を助けようともこうに体をぶつける。 「はなしてあげてね!はやくしないとおちびちゃんがしんじゃうよ!」 「うるさいな・・・。せっかくゆっくりしてるのに邪魔しないでよ。」 鬱陶しそうにれいむを見ると、もこうはれいむのお飾りに少しだけ火を吹く。 「れいむのおりぼんがもえちゃう!?ひさんはゆっくりしないできえてね!」 「そんなことよりまりちゃをたちゅけろおおおおおおおおおお!」 命と同じぐらいに大事なリボンを守ろうと、あっさりもこうの体から離れて火を消そうとするれいむ。 そんなれいむを罵倒する赤まりさだったが、その声は段々と小さくなっていく。 「もっぢょ・・・ゆっきゅりしちゃっかった・・・。」 「れいむのおりぼんがああああああああああああああ!」 我が子の最後の言葉も耳に入らず、れいむは燃え尽きてしまったお飾りを見ている。 そんなれいむを見てもこうは可笑しそうに腹を抱える。 「あははは!すっごく面白かったよ!じゃあれいむにはもう用はないよ。」 そう言ってれいむに全力で炎を吐くもこう。れいむは絶叫を上げ続けあっという間に黒こげの饅頭になった。 「そこまでだよ!お前が最近ゆっくりを燃やす悪いゆっくりだね!うにゅほがせいっばいするよ!」 楽しい気分を壊されたもこうが後ろを振り向くと、そこには胴付きのゆっくりうつほがいた。 最近野良ゆっくりが燃やされることから、飼いゆにも被害が出るかもしれないと加工所が情報提供を求めたのだ。 ある程度の情報には金一封が出る為、飼い主のために犯人を探す飼いゆの一匹がこのうつほだ。 「もこうはただゆっくりしたいだけだよ。もこうのゆっくりを邪魔しないでね。」 「そうはいかないよ!一人で火さんを使うのは悪いことだから、うにゅほがお兄さんに代わっておしおきするよ!」 そんなうつほをもこうは馬鹿を見るような目でみる。飼いゆに危害を加えることはしたくないが、 こいつは少し痛めつけないと分からないだろうと考える。 「お前もちょっとだけ燃やしてやるよ!」 うつほに向けて炎を吐き出すもこうは、体を火に包まれて驚くうつほを思い浮かべて笑みを浮かべる。 だがうつほはもこうが想像していたよりも驚きの行動に出た。 「なんの!これぐらいの火じゃうにゅほは止められないよ!うにゅほに後退はないのだあ!」 炎に包まれながらもうつほはもこうに近づこうと歩を進め続ける。 今までこんなゆっくりを見たことがなかったもこうは驚いて棒立ちになる。 「くらえ!うにゅほ十字鳳!」 火に燃やされながら腕を広げてもこうに体当たりをするうつほ。まともに体当たりを受けてもこうは地面に倒れこむ。 茫然とするもこうに、うつほは大仰に言葉を放つ。 「どう!?今降参するならうにゅほも人間さんも許してくれるよ。」 そんな言葉をもこうはまったく聞いていなかった。ゆっくりと立ち上がるとうつほを睨みつける。 今まで大した痛みを受けたことがなかったこともあり、初めての痛みとなった原因であるうつほに怒りを覚える。 「よくもやったな!さっきの手加減したけど、もう手加減なんてしないぞ!」 怒りを込めた拳をうつほの顔に叩きこむもこう。炎では効き目がないと思い、素手での攻撃を行うことにしたのだ。 殴られたうつほは、一瞬顔をゆがめるがすぐに不敵な笑みになる。 「中々やるね!でもお兄さんに鍛えられたうにゅほはこんなんじゃやられないよ!」 同じようにもこうを殴り返すうつほ。それに対してもこうもまた殴り返す。 しばらくお互いを殴りあう音が二匹以外誰もいない路地裏で鳴り響いていく。 「「ゆぎゅ!」」 お互いが放った一撃が同時に両者の顔にヒットする。 ちょうどクロスカウンターのような形となり、お互い地面に倒れこんでしまう。 「なんでお前はもこうの邪魔するんだよ、もこうはゆっくりしたいだけなのに・・・。」 そういって悔しそうに倒れたもこうが、立ち上がったうつほに言う。 それに対してうつほは少し考え込んでからもこうに答えた。 「誰だってゆっくりはしたいよ!でも周りに迷惑をかけるかもしれないことをしちゃ駄目って、 お兄さんや学校さんで教えてもらったからもこうを止めたんだよ!」 もこうはそれを聞いてまた悔しそうに顔をゆがめる。 「そんなこともこうは知らないよ!もこうには教えてくれるおかあさんもお友達もいないんだから!」 「うにゅ?もこうにはお友達がいないの?」 それを聞いたうつほはもこうのことを可哀想だと思った。 もし自分に優しいお兄さんやお友達がいなければきっと寂しいと思ったからだ。 「じゃあうにゅほがもこうのお友達になるよ!そうすればもこうに色々教えてあげることができるよ!」 何の躊躇いもなくうつほがそう言うが、もこうはてるよのことを思い出し激怒する。 自分の友達はてるよだけなんだと。 「誰がお前なんかと友達になるか!もこうはずっと一人で生きるんだよ!」 「うにゅ・・・。」 良かれと思って言ったことだったが、もこうの怒声に驚いてしまう。 何とか立ち上がろうとするもこうの前に、一人の男が現れた。 「ここにいたかうにゅほよ!この俺の断りなく家を出るとはどういうことだ!」 「うにゅ!?お兄さん!」 現れたのはうつほの飼い主であるお兄さんだった。少し汗ばんでいるのはうつほを探し回っていたからだ。 素早くうつほに近づくと、お兄さんはうつほの頭に手加減して手刀を打ち付ける。 「勝手に外に出歩くでない!只でさえ野良ゆっくりが燃やされて危ないだけでなく、 マスクを被ったHENTAIがいるらしいのだから!」 「ゆわーん!お兄さんごめんなさい!!」 口は尊大だがうつほのことを心配していたようであり、叩かれたうつほも反省している。 うつほを叱り終えると、お兄さんはふらふらと立ち上がったもこうに気づく。 「何だこのゆっくりは?」 「もこうはうにゅほのお友達だよ!」 「誰が友達だ!勝手に友達にするんじゃない!」 三者三様の言葉が路地裏に響く。弱っているもこうはやってきたお兄さんはただ睨み続けている。 そんなもこうをお兄さんは面白そうに見ながら、うつほから何があったのかを聞く。 「ほう・・・、中々骨のあるゆっくりではないか。気に入った! うにゅほの強敵(とも)ならば、この俺の家で飼ってやろうではないか!」 「いいのお兄さん!?」 思いがけないお兄さんの言葉に、うつほは嬉しそうに目を光らせる。 勝手に飼われそうになるもこうは、普通の野良ゆであれば喜ぶところだが逆にお兄さんに食って掛かった。 「勝手に話を進めるんじゃない!もこうは人間に飼われようなんて思わないよ!」 「フハハハ!!遠慮するでないもこうよ!帝王は例えゆっくりであろうと、配下を保護するのが勤めよ!」 強引に話をまとめようとするお兄さん。さっそく持ってきたオレンジジュースで手際よくもこうの怪我を治療すると、 もこうを抱えあげる。 「離せ!もこうは一人で生きるんだ!」 「虚しいことを言うでないもこうよ!この俺も一度はそんなことを考えてゆ虐をしていたが、 ある一匹のゆっくりによってそんな愚かな考えを改めたのだ!」 「お兄さんは優しいよ!それにお兄さんに教えてもらえば、きっともこうも強くなれるよ!」 そうして半ば無理やりもこうを家へと連れて帰るお兄さんだった。 ある所に一匹の胴付きもこうがいました もこうにはちょっと変ですが優しいお兄さんと大切なお友達がいます だからもこうはいつも幸せです これからももこうはきっと幸せに生きていくでしょう 今もこうのお飾りには銀バッジが付いている。あの後お兄さんの飼いゆとなりバッジ試験に受かったのだ。 最初はお兄さんに師事され強くなった後に逃げようとしたが、毎回お兄さんに見つかり逃げることが出来なかった。 「何処へ行こうというのだ!帝王からは逃げることはできぬ!」 そうしていつの間にかもこうは、そんな生活を楽しんでいることに気づいた。 バッジ試験にも受けることになったが、その性格の為中々金バッジを取ることは出来ないが。 「静かにしてねー。今日は皆に新しいお友達が増えます。」 うつほと一緒にゆっくりスクールに通うことになったもこうはそこで衝撃的な場面に出くわす。 教師役である愛でお兄さんの言葉の後に教室に入ってきたのは、胴付きのてるよであった。 「久しぶりねもこう。貴方がここにいるって聞いたからお兄さんに言って私もここに通うことにしたのよ。」 「てるよ!?お月さまに帰るって言ったじゃない!」 そのてるよは胴付きであったが、自分の最初の友達であるてるよだともこうはすぐに気づいた。 驚くもこうの顔をてるよは面白そうに眺めている。 「そうよ。お月さまに帰って、またここに戻ってきたのよ。貴方の生活も覗いていたけれど、面白かったわ。」 「この馬鹿てるよ!勝手に帰って勝手に戻ってくるなんて自分勝手すぎるぞ!」 すぐにてるよに飛びかかるもこう。馬乗りになってぽかぽかとてるよの頭を叩く。 「やめなさいもこうちゃん!そんなに喧嘩ばかりしちゃ駄目です!」 教師役である愛でお兄さんは慌ててもこうを引きはがしにかかる。 もこうとてるよの顔はどこか泣き笑いのようであった。 おまけ お師さん・・・もう一度ぬくもりを・・・ 「よし、今日はこれまで!」 「「お兄さんありがとうございました!!!」 「うむ!ではいつもどうりに俺の愛の抱擁を与えよう!」 「お兄さん・・・、やっぱり裸にならないと駄目なの?」 「うにゅほはこれ大好きだよ!お兄さんの大きな体と、温かい体に抱きつかれるとうにゅほ気持ちいいもん!」 「そうだぞもこう!これは俺がまだ虐待お兄さんであったころに、心の師であるゆっくりにされた由緒ある抱擁なのだ!」 「でも体を擦りつけなくても・・・。」 「厳しい修行の後のマッサージだ!さぁ早く服を脱げ!うにゅほはもう服を脱いでいるぞ!」 いつものお兄さんの体術の訓練の後のこれだけは、もこうは嫌であった。 なんだか体がむずむずするし、何よりお兄さんの股間に何か固いものがあるからだ。 このことを友達のてるよに相談したところ、食べていたお弁当を吹きかけられて酷い目にあったがてるよからある説明を受けた。 ゆっくりスクールから帰った後、もこうは無言でお兄さんを燃やした。 後書き HENTAIあき完全復活ッッッ! 風邪も治って本調子になったので、希少種胴付きシリーズも順調です。 本当に最近はゆうかわさんや他のSS作家さんの胴付き愛で物を見て自分も負けない様に日々精進しております。 今回は以前に書いた「ゆっくりの寿命」のコメントにあったもこうとてるよを掘り下げて書いてみました。 補足すると、てるよはもこうに燃やされて胴付きへの転生、もこうはてるよの灰を食べて胴付きになると考えました。 転生中のてるよは「違うありす」のように、一時的に幽霊のような状態でもこうのことを見ていました。 今回出てきたお兄さんは皆さん分かっているかもしれませんが、自分も大好きな北斗のあの御方です。 タイトルが被っていたので変更した、「特異体質を持つ愛でおにいさん」でびゃくれんさんにTUGUNAIされた お兄さんと同一人物です。あの後ゆっくりショップに向かい、数多くいたお兄さんを血祭りにあげて見事にうつほをGETしました。 ポールあきさんネタ被りしてしまいごめんなさい。ゲスもこうというイラストを参考にさせてもらったブーンあきさんもすみません。 長々と後書きが書きながら次回はえーりんのSSでも書こうかなと思うHENTAIあきでした。 以前書いたもの ふたば系ゆっくりいじめ 993 初めてのおつかい ふたば系ゆっくりいじめ 1003 寂れた神社で ふたば系ゆっくりいじめ 1014 ゆーパチ「ヒャッハー!虐待だぁ!」 ふたば系ゆっくりいじめ 1024 めーりんの憂鬱 ふたば系ゆっくりいじめ 1036 別れと出会い ふたば系ゆっくりいじめ 1043 夜の怪奇現象 ふたば系ゆっくりいじめ 1058 S計画 作られたゆっくりたち ふたば系ゆっくりいじめ 1072 胴付きへの進化 ぱちゅりーの場合 ふたば系ゆっくりいじめ 1080 違うありす ふたば系ゆっくりいじめ 1087 まりさ家出する ふたば系ゆっくりいじめ 1099 てんこを良い子にする方法 ふたば系ゆっくりいじめ 1108 きめぇ丸?いいえしゃめい丸です ふたば系ゆっくりいじめ 1144 別れと出会い まりさのトラウマ編 ふたば系ゆっくりいじめ 1155 ゆっくりスクール ふたば系ゆっくりいじめ 1159 ゆっくりの寿命 ふたば系ゆっくりいじめ 1165 ゆっくりクラブ ふたば系ゆっくりいじめ 1178 まりさひどい目に遭う ふたば系ゆっくりいじめ 1184 オレンジジュースを買いに ふたば系ゆっくりいじめ 1216 特異体質を持つ愛でお兄さん ふたば系ゆっくりいじめ 1233 新月の夜に ふたば系ゆっくりいじめ 1247 しっかりゆっくりとうっかりゆっくり HENTAIあきの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 後書きに書いてある胴付きになる原理(転生や吸収)が突発過ぎるwww そこを本文に書いてほしいお!! -- 2018-03-29 22 14 20 我がもこうに何てことを‼︎貴様の髪毛一本すらこの世に残さん‼︎ -- 2015-11-20 18 40 45 お兄さん生きてるのかw 胴付き希少種はいいな -- 2014-06-25 19 49 24 HENTAIあきさんは 胴つき・ゲス制裁・HENTAI 俺好みに作っているとしか思えん!!! -- 2014-06-11 21 06 33 なんて愛に溢れる帝王だ… -- 2010-12-06 01 18 18 HENTAIあきさんの胴付きはかわいくて、泣かせてくれる 最高のゆっくりです。 -- 2010-07-27 01 40 31 ゲス制裁・希少種愛で・胴付き・HENTAI・かぐもこおくう…なんて贅沢な作品だ! -- 2010-06-30 02 21 14 いい話だ・・・HENTAI要素好き。 -- 2010-06-21 04 07 26
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ゆっくり種 11KB パロディ 実験・改造 同族殺し 群れ 自然界 現代 人間なし 創作亜種 独自設定 種のパロディなので俺設定満載です。 『ゆっくり種』 希少種が変な能力を持っています 俺設定満載のパロディなので生暖かい目でよろしくお願いします。 ウゥゥゥゥーーーーーーーーーーーーー 非常警報が闇夜に響き渡る。 ここは特餡研究所、特殊なゆっくりを研究したり生み出したりする場所である。 この日、一匹のゆっくりが脱走したのである。 職員総出で山狩りをしたが夜を徹しても発見する事はできなかった。 たかがゆっくり一匹の話であるのに何故ここまでの騒ぎになるのか・・・・・ 研究員は黙して語る事はなかった。 半年後 まりさ 『れいむはまりさにとってはとてもゆっくりしたそんざいなんだぜぇ』 れいむ 『おせじでもうれしいよ、ゆっくりしていってね』 まりさ 『ゆゅゅ・・・・つれないんだぜ~』 まりさのアピールをサラッと流すれいむ、この光景を近くで微笑ましく見つめるピンクの髪をしたゆっくりがいた。 ゆっくりさとりであった。 希少種であるはずの彼女は、何故か通常種の群れで生活をしていた。 群れは彼女を虐げる事もなく、彼女も群れの一員であるべく仲間を大事に思っていた。 さとり 『まりさはれいむにぞっこんですね』 まりさ 『そうだぜ!まりさはれいむのためならしにたくないけどしねるんだぜ』 聞きようによっては嫌々にも聞こえる覚悟を唱えるまりさだった。 れいむ 『それそろゆっくりかえろうね』 まりさ・さとり 『『ゆっくりりかいしたよ』』 日も傾きだしたので群れへと帰る事とする。 ポインポインと先頭を元気よく跳ねるまりさをゆっくりついてゆく二匹 れいむ 『まりさ~そんなにいそいでごはんさんをおとしたらおしおきだよ』 まりさ 『だいじょうぶなんだぜ!まりさはそんなどじなゆっくりじゃないんだぜ~』 さとりは半年前に研究所を脱走してこの森で動けなくなっていた所をこの二匹に助けてもらった。 希少種は忌み嫌われると死を覚悟したさとりを自らの巣に連れて行き介抱してくれた。 れいむの説得により群れの一員にも加えてもらう事もできた。 この二匹はさとりにとっては正に恩ゆんであり、親友でもある。 れいむ 『さとり~はやくかえらないとまりさがごはんさんをぜんぶちゃべちゃうよ』 まりさ 『そうだぜ~ぜんぶむしゃむしゃしちゃうんだぜ~』 遅れたさとりを二匹は冗談を言いながらせかした。 さとり 『いまいきますよ~』 二匹の友情に心で感謝しながら影を追った。 先行する二匹が群れを一望できる丘で立ち止まっていた。何やら様子がおかしい・・・・・ さとり 『どうかしましたか?』 まりさ 『ゆ・・・ゆ・・・・ゆゅゅゅ・・・むれが・・・みんなが・・・』 さとりが二匹に並び丘から見下ろすと群れのありらこちらから火が上がっているのが見えた。 さとり 『なんですかこれは・・・・みんながあぶない!わたしがみてきます。まりさたちはここにいてください』 単独で群れに行くと言うさとりを二匹は承知しなかった。 れいむ 『ゆゅ!だめだよほのおさんはゆっくりできないよ。』 まりさ 『ここはいくのはまりさのしごとなんだぜ!』 さとり 『まりさがいったらだれがれいむをまもるのですか?わたしならだいじょうぶです。みなをここにゆうどうしますからおねがいします!』 言うが早いかさとりは群れへと駆けて行く。通常はまりさ達に合わせているさとりであったが、流石は希少種!通常種よりも優れた運動神経をみせアッと言う間に群れへと下りていった。 群れに辿り着いたさとりが見たのは見知らぬドスまりさがドススパークで群れを焼く姿であった。 さとり 『なにをするんです!やめてください!』 懸命に訴えるさとりを見てドスまりさは首を傾げる。 ドスまりさ 『ゆゅ?どうしてきしょうしゅがむれにいるんだぜ?むのうなゆっくりをせいさいしてるだけだぜ』 さとり 『むのう?なにをいっているのです!あなたもつうじょうしゅではありませんか!』 ドスまりさ 『どすはきしょうしゅなんだぜ!あんなむのうといっしょにしないでほしいんだぜ!』 無能な通常種だから制裁すると言い放つドスまりさにさとりは嫌な雰囲気を感じた。何か良からぬ何かが背後にいる気がしていた。 ドスまりさ 『むのうをかばうならおまえもせいさいしてやるんだぜ~』 ドスまりさはさとりに体当たりを食らわしさとりは吹き飛ぶ ドスまりさ 『とどめなんだぜーーー』 大きく飛び跳ねてさとりを踏み潰しにかかった。 その時! ブゥゥゥゥン さとりを薄い光か包み込み髪の毛が逆立ったかと思うと素早くドスの攻撃をかわした。 ドスまりさ 『ゆゅ?なんだぜ?』 さとりのピンクの髪の毛が金色に染まっていき頭には透けて見えるお帽子が現れる。 さとり 『しかたありませんね・・・これだけはみせたくありませんでしたが・・・・・』 ドスまりさ 『なんなんだぜ!ゆっくりできないゆっくりはさっさとしぬんだぜぇぇぇ!!』 再び襲いかかるドスまりさ さとり 『どすすぱーく』 ドゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥーーーーーーーーー!!!! ドスまりさしか使えないはずのドススパークを放つさとり、その姿もまりさを思わす風貌へと変化していた。 ドスまりさ 『ゆ”・・・・・ゆ”ゅゅ・・・』 さとりのドススパークはドスまりさの左下半身を吹き飛ばした。 辛うじて残った右半身で堪えて倒れないドスまりさ。 ドスまりさ 『ゆ”げへっへっへ・・・・まだ・・・終わりじゃないんだぜ・・・・・』 さとり 『そんなからだでなにを・・・・・』 ドスまりさ 『ど・・・・どす・・すぱーーーーーーーーく』 ドゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥーーーーーーーーーーパーーーーン! ドスまりさはドススパークを放つと耐え切れなかったらしく身体が弾ける。 最後の攻撃はさとりではなくあらぬ方向を薙ぎ払って立ち消えた。 子ありす 『ゆえぇぇぇ~んぴゅぴゅぁ~みゃみゃ~ありちゅいちゃいよ~』 ドススパークを喰らってしまった者がいたらしく、運が良かったのか子ありすだけが生き残ったらしく泣き声が聞こえる。 流石に置いてはいけない、半狂乱に泣きさけぶ子ありす上に乗せて長の家へと急いだ。 その頃、群れの収納子では群れ自慢の超大型すぃー「あーくえんぜるさん」を炎より守るべく幹部のみょんが移動をさせていた。 みょん 『いそぐみょん!これをうしなったらおさにめんもくがたたないみょん!』 ちぇん 『わかったんだよ~でもこのすぃーはおおきいからじかんがかかるんだよ~わかってね~』 グゥォォォォー 大きなタイヤが少しずつ回っていく、こうして「あーくえんぜるさん」は炎の危機からは逃れる事はできた。 長の家についたさとりは既に息絶えた長と幹部数匹を目の当たりにする。 さとり 『なんてこと・・・・・』 ムキュウゥゥゥゥゥゥゥ~ 補佐のぱちゅりーの悲鳴が響きわたる。 補佐はまだ生きている!さとりは声のした場所へと急いだ。 ぱちゅりー 『どうして・・・・』 さなえ 『あなたがたはゆるされてはならないそんざいなのです!かくご!』 緑の髪と蛙のお飾りが特徴の希少種ゆっくりさなえが補佐ぱちゅりーを追い詰めていた。 さとり 『まちなさい!』 間一髪二匹の間に割って入る。 さなえ 『じゃまをするのならさきに・・・・・・さとり?さとりなの?』 さとり 『?・・・・・・・あ!・・・・・・さなえ・・・・』 二匹は顔見知りのゆっくりであった。研究所にいた頃ゲージが隣どうしだった事もありよく話しをした中である。 あの夜さとりが脱走する時には他所の部屋に移動されていて所在が不明だったため離れ離れとなってしまった親友である。 さなえ 『どうしてあなたがつうじょうしゅのむれに・・・・・いえ!そんなことはどうでもよいのです。 さとり!わたしたちのとこにきなさい、あなたはこんなむのうなれんちゅうといっしょにいてはだめ!いっしょにいきましょう』 状況を理解できておらず困惑するさとりにさなえは群れを捨て一緒に同行するように求める。 さとり 『え・・・・・だめ・・・・・いけない・・・・わたしはみんなをおいてはいけない・・・・』 困惑しながらもさとりが選んだのは群れに残る事であった。 この群れが無かったら、まりさやれいむがいなかったらさとりは間違い無くあの時死んでいたのだから見捨てる事なぞできるはずがなかった。 さなえ 『あなたはだまされているのよ!』 さとり 『だめ・・・・・ともだちをおいていけないわ・・・』 さなえ 『つうじょうしゅのともだちなんか『さなえぇ!てったいするぞ!!』ま・・・まって・・・まだ』 二匹の会話の間を割って仮面をつけて目の周りを隠したまりさが現れる。 仮面まりさ 『あしつきすぃーにはにげられてしまった!さくせんはしっぱいだよ!てったいする』 さなえ 『く・・・・さとり・・・・つぎはつれてかえるからね!』 さなえと仮面まりさはそれぞれスィーに乗って見えなくなった。 後にはさとりと子ありすと補佐ぱちゅりーだけが残されて呆然としていた。 子ありす 『おにゃいちゃんあいちゅらのなきゃまにゃの?』 子ありすの声に我に戻るさとりと補佐ぱちゅりー ぱちゅりー 『むきゅ・・・・ぱちゅもそれはきになるけどまずはあんぜんなばしょにいどうしないと・・・・・』 炎の向こうから一台のスィーが走ってくる。思わず彼女らが戻ってきたのかと身構える二匹 スィー乗りまりさ(以後スィまりさ) 『ぱちゅりーけがはない?あのゆっくりできないゆっくりはむれからさったよ。ゆっくししてないではやくほのおさんからにげてね・・・・』 現れたのは群れ一番のスィー乗りのスィまりさである。彼女のスィーは特別製で通常の倍以上のスピードで走る事ができ、群れでも彼女にしか乗りこなせない品物であったゆえ彼女専用とされていた。 さとり 『そうですね・・・・おかのうえでまりさとれいむもまっています。はなしはそのあとで・・・・』 子ありすとぱちゅりーはスィまりさのスィーに乗せてもらい一行は群れを脱出した。 結局は希少種の襲来を逃れる事ができたのは全部で11匹ほどしかなく、生き残れた幸運を素直には喜べなかった。 大型スィーあーくえんぜるさんとも合流でき、補佐ぱちゅりーは全員で今後の方針を決める事にした。 ぱちゅりー 『こんごをどうするかみんなできめるわ。まずはだれがおさになるかね、ぱちゅはまりさ(スィまりさ)がいいとおもうの』 最初に長を決めてから長を中心に方針を決めたほうが良いと判断したのかスィまりさを推薦するぱちゅりー みょん 『まりさはたしかにてきにんだとはみょんもおもうみょん!でもまりさはうごきまわるのがはやいからみんながついていけないみょん』 スィまりさ 『まりさはむれのためにまりさにしかできないことをやるよ。おさはぱちゅりーがやってね。』 ちぇん 『わかるよ~ぱちゅりーがおさにはふさわしいんだよ~』 まりさ 『まりさはおさになりたいんだぜぇ!』 れいむ 『まりさがおさじゃみんなゆっくりできないよ!くうきさんよんでね。れいむもおさはぱちゅりーがいいよ。』 長にぱちゅりーを推す声が多かった。他のゆっくりも多数派の尻馬に乗る形になったので必然的にぱちゅりーが長に就任する事となった。 ぱちゅりー 『むきゅう!これはせきにんじゅうだいね、ぱちゅはがんばるわ』 長も決まり続いて今後の方針だが、この場所に居たら再び希少種の襲来を受ける可能性がある。 まずは先代長の仲間であったドスまりさを頼って山向こうの群れまで移動する事となった。 幸いにも大型スィーあーくえんぜるさんは10匹のゆっくりを乗せる事ができ、これにスィまりさのスィーも使えば全員歩かずに移動する事が可能だったので遠征にはなるが大丈夫であろうと思われた。 あーくえんぜるさんの先端には人より貰ったお菓子の箱に描かれてあった金色の天子が貼り付けられており、それが機体の名前の由来でもあった。名を知らぬ他の群れからは大きなタイヤが足に見える事からあしつきさんと呼ばれている。 機体が大きい分当然動きも遅く、襲われでもしたら逃げようが無かったので山を迂回し海岸沿いに進む事となった。 海沿いのルートはゆっくりが嫌う水と塩分で溢れていたので安全だとの判断から選ばれた。 ぱちゅりー 『そろそろきかしてもらえるかしら?』 山向こうへの移動中の野宿で皆に聴かれる事がないよう離れた場所でさとりを問う長ぱちゅりー さとり 『わたしがけんきゅうじょをにげてきたのはおはなししましたね?』 ぱちゅりー 『むきゅう!たしかむれになかまいりしたときにきいたわ。』 思い出したくない記憶をさとりは掘り起こす。 研究所でさなえとは仲が良かった事、変な力を研究所によってつけられた事 そしてそんなゆっくりがまだ沢山あの研究所にいる事 さなえも何かしらの力を持ってはいるがどういう能力なのかは判らない事 知っている事はぱちゅりーに話した。 ぱちゅりー 『むきゅ・・・・・これはみんなにはないしょにしているほうがいいわね、さとりがゆっくりできなくなるわ・・・』 異種をゆっくりできないと嫌う通常種のゆっくりは、さらに変な能力をも持っていると知ればさとりを迫害する可能性があった。ぱちゅりーはそれを心配しさとりに口止めをする。 さとり 『そうですね・・・・さとりのためにみながゆっくりできなくなってしまいます。』 ぱちゅりー 『さきはながいわ!がんばっていきましょう。』 皆に秘密ができたのは後ろめたい感じはするが仲間割れしてる場合ではないのでこのさい仕方がない、2匹はそっと野宿の仲間元に戻った。 思っていたより長くなりそうなので何作かに分けようと思います。評判悪ければ続かないかもしれません。 生暖かい目でゆっくりしていただければ幸いです。 誤字等あれば勘弁して下さい これまで書いた物 ふたば系ゆっくりいじめ 1097 ゆ虐ツアー ふたば系ゆっくりいじめ 1111 ゆ虐ツアー お宅訪問編 ふたば系ゆっくりいじめ 1116 雪原のまりさ ふたば系ゆっくりいじめ 1122 ゆヤンワーク ふたば系ゆっくりいじめ 1129 まりさの思い出 ふたば系ゆっくりいじめ 1152 まりさとつむり トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る これかいたやつ許さん ゆっくりいなくなってね!!!主さん -- 2013-02-22 12 04 59 種ガンかよ・・・ -- 2012-04-14 02 54 40 ↓そう言う、こうしろ、これはやめろ、的な言い方は控えた方が良い ただ、このSSは元ネタと同じで何がしたいのかよく解らなかった、長編にするならせめてある程度キリの良い所まで書いてから投稿した方が話の趣旨や流れが伝わりやすいと思う -- 2010-08-21 00 19 28 台本形式はやめろ -- 2010-08-20 22 45 56
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DV 14KB DV 「あの……あ、あの、お兄さん……ゆうかを、ゆうかを、お兄さんのおよめさんにしてください」 夜、部屋のチャイムが鳴り、ドアを開けると、目の前にゆうかにゃんがいた。 しかも、ウェディングドレスを着て、プロポーズしてきた。 最近、テレビを賑わしていた「ゆうかにゃんの嫁入り」、まさか、それが自分の身に起こるとは、夢にも思わなかった。 花嫁ゆうかにゃんは、普段は普通のゆうかにゃんと同じ服装をしており、ぱっと見て区別が付かない。 しかし、彼女達は、通常のゆうかにゃんが持っていないポーチを、肩から提げている。 その中には、命よりも大事な、婚礼用のウェデングドレスが入っているのである。 彼女達は、人間と結婚(のようなもの)をして、幸せな結婚生活を送る事が、生涯の最終目標であり、憧れである。 彼女達は、生まれたときから、母親に人間と結婚する事がいかに幸せで、ゆっくり出来る事かを、延々と聞かされる。 子供は、母親の本当に幸せそうな顔を見て、自分も母親のようにゆっくりとした人生を送りたいと思うのである。 独り立ちをしたら、真っ先に結婚相手を探す作業が始まる。 街を歩き、道行く人間をじっくりと観察し、結婚相手を吟味する。 その日も、いつものようにゆうかにゃんは、駅前で結婚相手を探していた。 彼女の周りには、多くの人だかりが出来る。 連日テレビや雑誌でゆうかにゃんの特集が組まれ、今巷ではちょっとしたゆうかにゃんフィーバーである。 アイドルと同等の扱いの彼女を一目見ようと、近くに居た人達が立ち止まり、野次馬となっていた。 「見て見て、あれ、ゆうかにゃんだよ!」「わぁ、可愛い!」「写真撮ろうよ、写真!」 彼女はため息をつく。自分が探している運命の人は、こんな人間達ではない。 運命の人は、自分をブームとしてしか見ていない、ミーハーな人間達では決してない。 今日も運命の人に出会えないのかと、帰ろうとした時、男が目に入った。 誰もが彼女を見ると立ち止まり、歓声を上げるのに、彼は一瞥したきり興味なさそうに行ってしまう。 その時ゆうかにゃんに電流が走った。 彼だ、彼こそが、運命の人だ。私と幸せになれる人だ。喜びが二倍に、苦しみが半分になる人だ。 私をただの珍しいゆっくりではなく、ちゃんと一人のゆっくりとして見てくれる人だ。 そう思うといてもたってもいられなくなり、人ごみを押しのけて、彼の背中を追いかけた。 息を切らせながら付いていくと、男は自分の部屋に入った。 ここがあのお兄さんのハウスね。 ゆうかにゃんの鼓動が速くなる。 部屋の前まで来ると、いそいそとポーチからウェディングドレスをとりだした。 プロポーズをする時の正装。母親からは、プロポーズの時以外は絶対に開けてはいけないと言われていたポーチ。 純白でキラキラした表面。新品の良い匂い。それらが彼女の鼓動を余計に速くさせる。 彼女はついに婚礼衣装に身を包み、手に持っていた長い木の枝で、部屋のチャイムを押した。 男は虐待好きである。 しかし、実際にゆっくりを虐待した事は、今までに一度もない。 この世の中は、虐待派に冷たい。 十数年前のデモ。一匹の賢いドスが発端となり始まったそれは、野良も飼いも関係なく、瞬く間に全国のゆっくり達に広まった。 それはいつしか、愛護派を中心として、日本中の人間をも巻き込んだ。 そしてついに、ゆっくりにも人権を認める法案が制定されたのである。 これにより、ゆっくりに危害を加えた者は、人間に対してのそれと同等の刑罰に処される事になった。 事実、一年前、ゆっくりの託児所を襲い、そこにいたゆっくりを何匹も殺した人間に、死刑判決が下された事もある。 いつしかゆっくり虐待はアンダーグラウンドの物となり、 虐待派の人間達は、隠れてゆっくりのスナッフビデオを見るなどして、その欲望を抑えるようになった。 男も、そんな人間達の一人であった。 しかし、今日からは違う。 今までは、たとえ野良を見かけたとしても、それに危害を加える事が出来なかった。 その場で虐めれば、当然逮捕されるし、かといって、持ち帰るというのも、周りの人に何を言われるか分かったものではない。 たとえ人間関係が希薄な現代の都会であっても、世間体というものがあるからだ。 昔は窓さえ開けていれば、ゆっくりが勝手に入ってくるものであったが。今ではそんな事すらありえない。 だが、このご時勢、ゆっくりが向こうから、しかも極上のレア種がやってくる日が来るなんて。 鴨が葱を背負ってやって来た様なものだった。 「いいよ、一緒にゆっくりしよう」 男は笑いながら答えた。 自然とゆうかにゃんの顔もほころぶ。プロポーズが受け入れられて、緊張が解けたのだろう。 一般人にとっては、その笑顔は天使を思わせるものであったであろう。 しかし、男にとっては、虐待の前のスパイスでしかない。 ゆうかにゃんのプロポーズは、ほぼ確実に受け入れられる。 何しろ、可愛らしいゆっくりの中でも、とびきり極上に可愛いのだから。 そんな彼女が自分のためだけに、命よりも大切なドレスを着て、やって来てくれるのである。断るはずがない。 それに、もし気に食わなければ、ペットショップにでも売りに行けば良い。 おそらく数百万はくだらないであろう。 「わかったよー。ゆうかはお兄さんとけっこんできてしあわせだよ」 ゆうかにゃんはドレスの裾を持ち上げ、敷居を跨いだ。 ドレスのスカートに隠れていた、ガラスの靴がキラリと光る。 その立ち居振る舞い、表情は、本当に幸せそうである。おそらく今までの間で一番ゆっくりした瞬間であろう。 男はそれを確認すると、ドアにしっかりと鍵をかけた。 そして、ゆうかにゃんの背中を勢い良く蹴り上げた。 「ゆにゃん!」 彼女は悲鳴をあげて、リビングまで飛んだ。 「ゆぐっ……わがらないよ……どおしてお兄さん、こんなことを……ゆっ!」 言葉の途中で声を詰まらせた。 何故なら、目の前に潰されたゆっくりれいむがいたからである。 正確には、雑誌の一ページなのだが。 男の部屋には、大量のゆっくり虐待のアングラ雑誌が散乱していた。 そして本棚には、「れいむ/足焼き」などのラベルが貼られた、虐待ビデオが何本も並んでいた。 彼女は自分の愚かさを後悔した。 今思い返せば、すぐに分かった。 あの時、自分が少し前まで運命の瞬間だと思っていた、あの目付き。 あれは、確実に、殺意を持っていた。 彼女は、自分がプロポーズした人間がどんな人物で、どういう事を自分に求めているのか、全て理解してしまった。 まず、真っ先に包丁で両足首を叩き切られた。 逃走を防ぐためである。 「ぎゃぁぁぁぁぁ!!!わがらにゃ……もごもご」 切られた足は、ゆうかにゃんを黙らせるため、雑巾に包まれて口の中に押し込められた。 「おい、ごはんだ」 男がゆうかにゃんの前に生ゴミをぶちまけた。 プロポーズをしてから3日経った。あれ以来、彼女は腐った生ゴミしか食べさせてもらっていない。 残せば意識が飛ぶまで蹴り飛ばされるので、嫌々ながらそれを口にする。 「ゆぐ……うげ……ぐちゃ……」 何度も吐きそうになりながらも、口の中に入れていく。 スプーンといった上等なものはもらえないので、手づかみで食べる。口の周りに汚く生ゴミがこびり付く。 風呂には入れてもらえず、大きな水槽の中に閉じ込められっぱなしなので、 ドレスが黒く変色してしまい、生ゴミの匂いが移ってしまっている。 そろそろ食べ終わる頃。ゆうかにゃんが生ゴミに手を突っ込むと、「ゆっ!」と短く悲鳴をあげた。 「お兄さん……これ……」 彼女の右手には、画鋲が刺さっていた。 「何って、ごはんだ」 「わからにゃいよ!こんなものたべられるわけ」 男はゆうかにゃんの頭を鷲掴むと、力いっぱい床に叩き付けた。 「ゆぎゃん!わがらっ!ないっ!」 頭を強打し、額から中身の花の蜜が流れる。 「せっかく夫が出してやったごはんだぞ?ありがたく食えよ糞饅頭が。 喉を通りさえすれば、何でも蜜になるんだよお前は。だからさっさと食えよ」 そう言いながら、男は何度も彼女の胴体を踏み付けた。 「ごべんなざい!たべます!たべますから!おねがいでずがらふまないでぐだざい!」 涙をぼろぼろと流しながら訴えた。 男は彼女を水槽の中に戻した。 ゆうかにゃんは、歯で右手に刺さった画鋲を抜き取ると、そのまま口の中に入れ、飲み込んだ。 「ごくっ……んっ!んっ!ゆぅぅぅぅぅ!!!」 両手で喉を掻き毟りながら、水槽内を暴れまわった。食道に画鋲が刺さって痛いのであろう。 彼女は画鋲が溶けて蜜になる数分の間、ずっともがき苦しみ続けた。 男は戯れでゆうかにゃんをとにかく痛めつけた。 「おい、こんな拷問知っているか。両手を上に上げてな」 男は彼女の両手を一度に掴み、持ち上げた。 「それをロープで縛って、引き上げるんだ」 男は彼女の両手をロープで縛り、室内用物干し竿に吊るした。足が床と接しないので、両手で全体重を支える事になる。 「ゆ!ぐ!わがらっ!」 ゆうかにゃんは軽く痙攣しながら、痛みで悲鳴を上げた。 「こうするとな、横隔膜が引き上げられて肺を動かせなくなり、簡単に窒息するらしいぞ」 ゆっくりには横隔膜がないので、吊るされた痛みで身をよじるだけだ。 「やっぱり窒息しないな。つまらないな」 男はしばらくくるくる回るゆうかにゃんを観察していたが、十分ほどで飽きたらしく、解放した。 「おい、こんな拷問知ってるか。これは中世の異端尋問で使われたものなんだけどな」 男は今度はペンチとライターを持ってきた。 それらを見て、ゆうかにゃんは震え上がる。 「まずは万力を使ってな、両手の親指を潰すんだ」 そう言うと、男は左手でゆうかにゃんの腕を押さえ、右手にペンチを持ち、それでゆっくりと彼女の親指を潰し始めた。 「ゆっぎあっ!」 指を潰されるという激痛に悶え、両手足をばたつかせる。しかし、男の抑える力は強く、逃れることは出来ない。 左の親指を潰すときは、悲鳴を上げず、歯を食いしばり、目を見開き、大粒の涙を流しながら、低く唸った。 両親指が潰され、ゆうかにゃんは解放された。 だが、長く鈍く続く激痛によって、その場を動く事ができない。 その間に、男はライターを取り出し、火をつけた。 ぐったりとしているゆうかにゃんを、男は持ち上げた。 右腕を持っているため、それ以外の体が宙ぶらりんになる。 男は、あらわになった右の脇に、炎を近づけた。 「次は炎を使ってな、両脇を焼くんだ」 ドレスが炎に炙られ、黒い煙を噴き上げた。 「あづいぃ!やべでぇ!」 ゆうかにゃんはじたじたと手足を動かす。 ドレスは連日の仕打ちに体液にまみれ、生ゴミが付着して黒く変色し、ドロドロになり、炎が当てられた部分から燃え広がる事がない。 炎はドレスを貫き、皮膚を蝕み始めた。 「にゅっぎぃぃぃぃぃ!!!」 彼女は一際大きな声で鳴いた。大声を出されては困るので、男は慌てて口の中に雑巾を押し込んだ。 声は聞きたいが、大きすぎるのも困る。 「う゛−!う゛−!」 左の脇も綺麗に焼かれ、両脇は真っ黒焦げになった。これではもう肩より上に腕を上げる事は出来ないだろう。 「それで最後に、胴体にロープを縛り付けてな」 男は荒く息をしているゆうかにゃんの腰にロープを巻くと、ロープの先っぽを持ちながら立ち上がり、 それを持った腕を天高く突き上げた。 「落とす」 男はロープを離した。 「ゆぎゃん!」 ゆうかにゃんは重力に引っ張られ、床に強かに顔を打ちつけた。 男はもう一度彼女を持ち上げた。 「落とす」 もう一度手を離した。 今度は両手で体を庇おうと、地面に突き出したが、勢いに耐え切れず、腕が勢い良く「く」の字に曲がり、やはり強かに胴体を打ちつけた。 「落とす」 更にもう一回。 足を下にして落下し、切断の傷口が塞がりかけていた足首を強打、傷口が少し開いた。 その後も、何度も何度も落とした。唸り声はいつしか消え、体がほとんど動かなくなってきたので、男はゆうかにゃんを水槽に投げ入れた。 翌朝。 ゆうかにゃんは、水槽を男に何度も蹴られて目を覚ました。 昨晩はあれから泥のように眠っていた。 「ご飯だ」 男は一言そういうと、手にしていた容器の中身を、水槽に中に入れた。 ジャラジャラジャラ……と、乾いた音が響く。 いつもならば、腐敗物特有の、粘っこい音が鳴るのだが。もしや、今日はちゃんとしたペットフードなのか?と彼女は期待した。 しかし、そうではなかった。 「お兄さん……これ……」 「昨日美味しそうに食べてたからな。サービスだ」 それは、小学校などで使われる、金色の平べったい画鋲だった。 ゆうかにゃんは首を細かく横に振り、いやいやをした。 それを見ると、男は彼女の後頭部を掴み、勢い良く画鋲の山に頭を突っ込ませた。 「お前さ、昨日も言っただろ。せっかく俺が出したんだ。食えよ。 お前は俺の妻なんだろ?愛しいダーリンなんだろ?だったら幸せそうに食えよ。愛情たっぷりの手料理食えよ」 そう言いながら、男は掴んだ頭を山にこすり付けた。 「わがりまじだ食べまず食べまずがらおねがいでずがら手をはなじでぐだざい」 ゆうかにゃんはくぐもった声を上げた。 「そうか、それでいい。帰ってくるまでに食べ終われよ」 そう言って、男は鞄を肩に掛け、出掛けて行った。 「ゆぐっ……ひぐっ……ゆぐっ……」 あれから数時間経ったが、まだ完食出来ていなかった。 もうすぐ男が帰ってくる時刻だ。しかし、まだ画鋲が十個程残っている。 もし男が帰ってきても食べ切れていなかったら、また何をされるか分からない。 だが、昨日の拷問よりも酷い事をさせられるのは確かであろう。 親指が動かないので、うまく掴む事が出来ず、何度も手のひらに突き刺しながら、それでも口に運んでいった。 左目があった部分は、ぽっかりと穴が空いている。 画鋲の山に突っ込まれたときに、画鋲が刺さり失明していた。そして、どうせもう機能しないならと、口直しに食べてしまった。 口の中に広がる甘みは、とても美味だった。空洞になった眼窩から滝のように涙を流しながら、それを咀嚼した。 また一個、画鋲を口の中に入れた。 奥歯で針を折る。こうすることで、飲み込みやすくする。 何度も歯茎や舌に針が突き刺さったが、ようやく慣れてきた。今回は上手に針を折れた。 そして、飲み込む。強烈な異物感に、吐き気を催す。体内の蜜が少し口内へ逆流する。 皮肉にも、これが、少し食事を楽にする。 後九個。 後八個。 後七個。 …… 男が帰ってきた。 その数分前に、彼女は画鋲を何とか完食していた。 だが、男は、帰ってくるなりゆうかにゃんの頭を掴むと、思いっきり柱に投げつけた。 「ゆっぐぅ!」 柱にぶつかった後頭部を凹ませ、悲鳴を上げた。 男はすぐに彼女に近づくと、地面に倒れているそれを、思いっきり蹴り上げた。 「ゆぎゃっ!」 今度は壁にぶつかる。 男は更に跳ね返ってきた彼女を、勢い良く踏みつけた。 「くそっ!くそっ!」 そう男はつぶやきながら、何度も、執拗に踏みつける。 ゆうかにゃんの意識が、段々と遠のいてきた。 「おちびちゃん」 「どうしたの?おかーさん」 母ゆうかにゃんが、自分の子供に話しかける。 小首をかしげて子ゆうかにゃんは問う。 「おちびちゃん、大きくなったら、にんげんさんとけっこんして、りっぱなおくさんになるのよ」 「おかーさん、またそのはなし?なんどもきいたよそれ。ゆっくりできないよ」 子ゆうかにゃんは少し頬を膨らませる。 「ごめんね、おちびちゃん。でもね、ゆうかたちにとって、それはとってもたいせつなおしごとなんだよ」 「ふーん」 「にんげんさんとけっこんして、にんげんさんのために、いいおくさんでいる。 それが、ゆうかたちにとっても、にんげんさんにとっても、とってもゆっくりできることなんだよ! だから、おちびちゃんも、いいおくさんになって、にんげんさんをゆっくりさせてあげてね!」 子ゆうかにゃんは、コクコクとうなずいた。 「よくわかったね。おちびちゃんはとってもゆっくりできるよ!」 母ゆうかにゃんは、子ゆうかにゃんの頭をそっとなでた。 「ゆうかにゃん、またその話かい?」 二匹の側に、飼い主の男が現れた。 「うん、まだおちびちゃんがゆっくりとしたおくさんになれるか、ゆうかしんぱいなんだよ……」 母ゆうかにゃんが、不安げに呟く。 「もういいんじゃないか?おちびちゃんも、お母さんの言う事をちゃんと聞けているみたいだし、きっといいダーリンが見つかって、 とってもゆっくりしたゆん生を送れると思うよ」 そう言って、男は母ゆうかにゃんを抱き上げた。 「あ、そうだおちびちゃん。にんげんさんとけっこんするときはね、いまからいうことをするんだよ。ちゃんとおぼえてね!」 母ゆうかにゃんは、男の方を向いた。 「え、あれをやるの?恥ずかしいな」 男は照れくさそうに頬を掻いた。 「そのすこやかなるときも……やめるときも……」 ゆうかにゃんは、男に踏みつけられ、蹴られている中、呟いた。 「よろこびのときも……かなしみのときも……」 男は一心不乱に彼女を痛めつける。 「とめるときも……まずしいときも……」 男は彼女の呟きに気付き、暴行を止めた。 「これをあいし……これをうやまい……これをなぐさめ……これをたすけ……このいのちあるかぎり……まごころをつくすことを……」 ゆうかにゃんは、左腕を、男の方に掲げた。左の脇の下の焦げた皮膚が避け、そこから蜜が溢れる。 「ちかいま……」 左腕が、長い棒に貫かれ、千切れた。 男が、近くにあった箒の柄を突き刺したからだ。 そして、第二撃は、正確に、彼女の頭、中枢餡を貫いた。 彼女はしばらく全身を激しく痙攣させたが、やがて、それも止まった。 生命が潰えた瞬間、中身の蜜は粘り気を失い、勢い良く傷口から溢れ出した。 男は彼女が死んでからも、しばらく死体を見つめていた。 その唇は酷く歪み、笑みを作っていた。 しかし、次の瞬間、その笑みは消え、男は口を押さえ、トイレに駆け込んだ。 そして、便器の中へ、激しく嘔吐した。 その後、彼は、ずっとフラッシュバックに悩み続け、虐待趣味もそれ以来、ぴたりと辞めてしまった。 既存作 SS 妊娠過程(消失) 食葬(消失) ふたば系ゆっくりいじめ 7 浅瀬 ふたば系ゆっくりいじめ 8 鉄鍋 ふたば系ゆっくりいじめ 17 さとり ふたば系ゆっくりいじめ 19 賽の河原 ふたば系ゆっくりいじめ 24 れいむ死ね ふたば系ゆっくりいじめ 26 役立たず ふたば系ゆっくりいじめ 60 全自動すっきり阻止機 ふたば系ゆっくりいじめ 65 抗議 ふたば系ゆっくりいじめ 80 親離れ ふたば系ゆっくりいじめ 86 ドスの飾りは不名誉の証 絵 ゆっくりSAW、ゆっくりサバイバー、10億分の1のゆっくり、自作SSの挿絵 作者:ゲームあき 挿絵 byゲームあき ゲームあきの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 今の餡庫は胴付きまりさの虐待ssが2、3作品あるし、渋だと胴付きれいむの虐待イラストがあるから胴付き虐待派は是非見てほしい -- 2021-08-24 15 34 39 ちょっと気分悪くなったわ 希少種虐待はやめろとか言ってるけどここの世界観はゆっくりはしっかりとした人権があって、いじめられないけど、ゆっくりが来たからいじめただけでしょ? 腹が減ったら食べ物なら何でも食うだろ? それと同じ -- 2017-10-28 22 06 55 頭だけと胴有りの扱いの差は人型か否か -- 2015-10-26 01 30 52 希少種虐待は不快ですね -- 2015-03-19 21 11 34 この男最低だな、中国人だろう。 -- 2015-02-07 02 00 29 希少種虐待する餓鬼共は首吊りして微塵に消えろ -- 2015-01-25 13 27 34 良かったけど最後の所はいらない -- 2014-11-28 18 05 35 俺はゲスなら通常種でも希少種でも虐待賛成派だな -- 2014-10-24 15 36 10 ゆうかにゃんの最後の言葉 もしかすると人間になるための儀式とか? -- 2014-10-24 15 35 07 ゆ虐はいいけどDVはやだな -- 2014-09-13 18 35 05 ↓てめーが死ね -- 2014-09-08 22 32 59 希少種虐待する人は全員死ねよ -- 2014-09-04 00 20 19 希少種虐待してなんか悪い ちゃんとした理屈も無いのに批判してる奴ってゆっくりみたい -- 2014-08-23 21 40 02 とてもゆっくりできました! -- 2014-06-22 16 39 58 なんでこう希少種を虐待しようとする馬鹿共がいるの? -- 2014-02-24 00 39 46 饅頭ごときに権利とか・・・狂ってるとしか言いようが無い -- 2013-08-29 08 42 30 ゆうかゆうかゆうかゆうかゆうかゆうかゆうかゆうかゆうかはーーーーーーーーあぁーーーーーーーー可ーーーーーーーーーー愛ーーーーーーーーーーいーーーーーーーーよーーーーーょーーーーーーーーーー -- 2013-06-16 17 19 15 なぜゆうかにゃんは最後、誓いの言葉(?)を言ったんだろう。 -- 2013-04-06 17 46 45 最後、男にはゆうかにゃんが人間に見えたのかな -- 2013-03-05 19 44 13 ゆうかゆうかゆうかゆうかゆうかゆうかゆうかゆうかゆうかゆうかゆうか ゆうかゆうかゆうかゆうかゆうかゆうかゆうかゆうかゆうか ゆうかゆうかゆうかゆうか ゆうかゆうかゆうかゆうかゆうかゆうかゆうかゆうかゆうかゆうかゆうか ゆうかゆうかゆうかゆうかゆうかゆうかゆうかゆうかゆうかゆうかゆうか ゆうかゆうかゆうかゆうかゆうかゆうかゆうかゆうかゆうかゆうかゆうか ゆうかゆうかゆうかゆうかゆうかゆうかゆうかゆうかゆうかゆうかゆうか ゆうかゆうかゆうかゆうかゆうかゆうかゆうかゆうかゆうかゆうかゆうか ゆうかゆうかゆうかゆうかゆうかゆうかゆうかゆうかゆうかゆうかゆうか ゆうかゆうかゆうかゆうかゆうかゆうかゆうかゆうかゆうかゆうかゆうか ゆうかゆうかゆうかゆうかゆうかゆうかゆうかゆうかゆうかゆうかゆうか ゆうかゆうかゆうかゆうかゆうかゆうかゆうかゆうかゆうかゆうかゆうか ゆうかゆうかゆうかゆうかゆうかゆうかゆうかゆうかゆうかゆうかゆうか ゆうかゆうかゆうかゆうかゆうかゆうかゆうかゆうかゆうかゆうかゆうか ゆうかゆうかゆうかゆうかゆうかゆうかゆうかゆうかゆうかゆうかゆうか ゆうかゆうかゆうかゆうかゆうかゆうかゆうかゆうかゆうかゆうかゆうか -- 2013-01-24 09 37 19
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ゆっくりけんをきわめてね! 13KB ※独自設定垂れ流し 例によって独自設定考察なお話 斬ってきた。 男は無数のゆっくりを斬ってきた。 れいむを斬った。まりさを斬った。ありすを斬った。ぱちゅりーを斬った。 数えきれないほど多くの普通種を斬り、希少種も斬ってきた。 剣の修行のためだった。 平和な現代、戦う相手などいない。。 歪とは言え人の顔をし、稚拙とは言え人の言葉を操るゆっくりは、男の求める修羅の剣の 修行に適した獲物だったのだ。 銃刀法に守られた世だ。刀を使うわけには行かない。 だが、男は道具を選ばなかった。小さなペンナイフだろうと手頃な長さの木の枝だろうと、 男の手に掛かれば刀と変わらぬ鋭さでもってゆっくりを切り裂いた。 男の剣は鋭さを増していった。低い姿勢から斬り上げる独特の斬撃は、もはや神速の域に 達していた。 だが、それはもはや人が人に対して使う剣術ではなかった。 本来、剣術は低い場所にある標的を斬るのに適さない。常に低い位置にいるゆっくりを斬 ることに特化した男の剣は、もはや剣術とは言えないものになっていた。 男は剣の腕を磨くためにゆっくりを斬るのではなく、ゆっくりを斬るために剣の腕を磨く ようになっていた。手段と目的が入れ替わっていた。 だが、男はそれでも良かった。 楽しかった。純粋に、斬ることが楽しくてしようがなかった。 おまけにゆっくりは幾ら斬ってもすぐに湧いてくる。男が飽きることはなかった。男の充 実した剣の修行は、いつまでも続くかと思えた。 だが、ふとしたとき。男はゆっくりを斬ることに躊躇いを覚えるようになった。 「……何故だ?」 男を迷わせたもの。それは、男が最も信頼している自らの剣だった。 数多のゆっくりを斬ってきた男は、卓越した審美眼を持つようになっていた。ゆっくりを 見ただけで善良かゲスかれいぱーか、あるいは普段どんなものを食べており、巣の位置か ら群れの規模までおおよその検討がつく域に達していた。 それなのに、斬った手応えがおかしい。 同じ種類、同じような環境にいる同じようなゆっくりを斬っても、その手応えがまるで異 なるのだ。 それは常人であれば感じ取れない微妙な差違ではあったが、男の剣は確かに「違う」と告 げていた。 自分の目で得たものと、剣の手応えが一致しない。 それは剣を極めることを志し己を磨いてきた男にとって、あまりにも受け入れがたい矛盾 だった。 悩みに悩み、思いあぐねた男は、ある小さな大学に駆け込んだ。ゆっくりについての研究 をしている――そんな噂を聞きつけて、たまたま訪れた大学だった。 だが、男が訪れたのは偶然ではなく運命だったようだ。 「あなたのような方を待っていました」 男の突然の訪問、異常な質問を聞いた大学の研究員は、そう言って男を迎え入れたのだか ら。 ゆっくりけんをきわめてね! 「ゆんゆんゆ~ん♪ ちょうちょさん、かわいいれいむにゆっくりつかまってね~♪」 男が連れてこられたのは、大学の構内にある小さな庭だった。 そこでは一匹のゆっくりれいむが蝶を追って跳ねていた。 「あのゆっくりを斬れますか?」 研究員の問いに、しかし男はなにも反応しない。 答えるまでもない質問だったからだ。 研究員も男の不快を察したのだろう。 「もちろん、ただ斬るのではありません。れいむが蝶を追い、跳ねた瞬間。痛みを感じる 暇もなく縦に両断して欲しいんです。できますか?」 次の瞬間。研究員が見たのは、男の立っていたはずの場所で揺れる芝生だった。 慌ててれいむの方に目をやれば、既に全ては終わっていた。 「これでいいのか?」 研究員が慌てて駆け寄る。 男の足下には綺麗に両断されたれいむが転がっている。 二つに割れた顔は、あまりにものんきな笑顔だった。それはまさに蝶をつかまえようと跳 ね、もうじき届く瞬間を思わせるもの。自分が斬られたと意識する暇すらなく、正確に中 枢餡を切られた証拠だ。 「い、いったいどうやって……!?」 男がつまらなそうに掲げたのは、どこの街の文房具屋でも売っていそうな、ありふれた3 0センチほどの定規だった。 「普段はこんなものを使っている。まともな獲物を使わせてもらえれば、もっと綺麗に斬 ってみせよう」 研究員は目を白黒させた。 れいむの断面は研究員が見た中で、もっとも綺麗だったのだ。どこも歪なところもない美 しい直線。 研究員は感激した。 「やはり、あなたはここに来るべき人だった! 我が大学の研究によって、あなたの疑問 は晴らされることでしょう!」 そして、男はその日から大学の研究に協力することになった。 とは言っても、男のやることは変わらない。 ゆっくりを斬ることだ。それも、必ず縦に両断する。 ただ、様々な条件を課せられた。 眠っているゆっくりを斬る。あるいは、起きた瞬間に斬る。 「ゆっくりしていってね」という定型句を発する寸前に斬る。あるいは、言った直後に斬 る。 「むーしゃむーしゃ、しあわせー」と言う直前に斬る。あるいは、言った直後に斬る。 交尾を始める直前に斬る。あるいは、交尾を始めた直後に斬る。 すっきりーの直前に斬る。あるいは、すっきりーの直後に斬る。 跳ねる直前に斬る。あるいは、着地した直後に斬る。 虐待で死ぬ直前に斬る。あるいは死んだ直後に斬る。 いずれの状況も、常人であれば見極めることすら難しく、ゆっくりがいくら鈍いとは言え 気づかれもせずに斬るなどできないだろう。 だが、男は難なくこなしていった。 大学によってあてがわれた模造刀もまた、男の手によくなじみ、その斬撃をより鋭く精妙 なものとしていた。 ゆっくりは自分が斬られたという自覚すらなく、その瞬間をまるで写真に撮られたように 時間を止め、真っ二つに斬られていった。 男が斬るたび、研究員はゆっくりの死体を慌ただしく回収していった。 男は次第に、なかなか結果のでない研究にはそれほど興味が無くなっていった。 ただ、今までにない様々な状況でゆっくりを斬ることを楽しんでいた。いずれ、斬ってい くことで疑問の答えにたどりつけるのではないかと考えるようになっていた。 そんな充実した日々。 しかし、ある日突然、終わりが訪れた。 「俺が出ても意味がないんじゃないのか?」 ある日のことだった。 男は、突然に研究の発表会に招かれた。 慣れぬスーツを身につけさせられ、年輩の教授や研究への情熱に目を輝かす学生に混じっ て席に着くのは、実に居心地の悪いものだった。 「いえ! あなたのおかげでようやく研究の成果が出たんです! 是非見ていただかない と!」 隣に座るのは、男が大学に来たとき迎えた研究員だ。この研究員によって、男はこの発表 会に強引に参加させられたのだ。 研究の成果が出たのなら、こんな発表会ではなくすぐに男に告げるのが筋だろう。 だが、研究員曰く、こうした晴れの舞台で見るのが一番で、かつわかりやすいのだという。 男は少々呆れていたが、もう諦めてもいた。こうして会場に来てしまったし、いよいよ男 の協力した大学の研究成果発表が始められようとしていたからだ。 「ゆっくり餡子変異学説」 そんなタイトルで公演は始まった。 壇上に立つのは大学の教授のハズだが、男にはぼんやりとしか見覚えがない。 ゆっくりをいかに斬るか。そればかり考えていた男にとって、他のことはどうでもいいこ とだ。それはこの発表会についても同じ事で、男はほとんどを聞き流しゆっくりをどう斬 ろうかとばかり考えていた。 そんな男の思考を断ち切ったのは、壇上に透明な箱に入れられたゆっくりれいむが連れて こられてからだ。 ゆっくりに目がいき、自然に教授の声も耳に入った。 「ゆっくりはご存知の通り、餡子でできた饅頭という極めて奇妙なナマモノです。食べた ものは餡子に変換し、苦しめれば苦しめるほど甘くなる。また、中の餡子は中枢餡と呼ば れる核となるものや、筋肉の役割をする筋餡などがある。そういったことはわかっていま す。しかし、そこでこの謎のナマモノへの探求を止めてしまってはいないでしょうか? 思考を停止させていないでしょうか?」 おもむろに、教授はゆっくりれいむの底部に近い皮を、中の餡子ごと引きちぎった。 「ゆぎぃぃぃぃぃ!? どぼじでごんなごどずるのぉぉぉ!?」 ちぎられた頬からは粘りけのある餡子が漏れ出る。一定以上出ると、やがてその流出は止 まる。 「今、私はゆっくりのあんよに当たる部分をちぎりました。さて、ではこちらのスライド を見ていただきましょう」 そして、壇上のスクリーンにスライドが表示される。 スライドにはゆっくりの断面図が描かれていた。ゆっくりの断面はそれぞれ色分けされて おり、中枢餡や筋餡といった注釈がつけられている。 「これは一般的なゆっくりの体内構造図です。私が今ひきちぎったのはこのあんよから餡 子変換器――人間で言うところの消化器に当たる部分です。この図が正しいとするなら、 餡子も漏れて、餡子変換器は重大な損傷を追ったことになります。つまり、このゆっくり は食物の摂取に障害が出ることになります」 続いて、教授はれいむにケーキを与えた。 「ゆぐぅ……むーしゃ、むーしゃ、しあわせー♪」 初めは痛みが気になっていたようだが、すぐにケーキの甘さに酔い、れいむは元気な声を 上げる。 「御覧になりましたでしょうか? このようにれいむは問題なくケーキを食べました。障 害は発生していません」 講堂がざわめく。 ゆっくりの体内構造は複雑怪奇にして不条理。体内構造図はあくまで目安に過ぎないのは ゆっくりの研究における常識なのだ。 だが、教授はひるまずに続ける。 「私は、ある特殊な手段によってゆっくりの様々な状態における餡子の情報を得ることが できました」 スライドが切り替わる。 先ほどと同じく体内構造図だが、内臓に当たる器官が無く、殆どが筋餡がしめている。 「これが運動時のゆっくりです。ゆっくりがあれほど高く跳ねるためにはこれだけの筋餡 が必要になります。そして、落下時の衝撃を吸収するためにも必要です。内臓が傷つかな いことが疑問視されていましたが、実は運動時のゆっくりには内臓がないのです」 講堂のざわめきがより強くなる。 同じように、男の心の奥のざわめきもまた強くなっていた。 教授の言っていることはまるでわからないことばかりだ。だが、自分の身体が知っている。 これが正しいことだと叫んでいる。だから、男の心はざわめく。 そして、次々とスライドは切り替わる。 男がそれらのスライドを見るのは初めてだ。だが、見覚えがある。間違いない。男の斬っ てきたゆっくりを元にスライドは作られているのだ。この研究のために大学は男にゆっく りを斬らせたのだ。 ゆっくりの食事時、生殖時、就寝時。 スライドはそれぞれの状態で、体内の構造がまるで違うことを示していた。 たまらず聴衆のひとりが問うた。 「おかしい! いくらゆっくりでも、そんな無茶苦茶な変化はありえない!」 対して、壇上の教授は頭を振った。 「いいえ。ゆっくりだからこそ、こんな無茶苦茶な変化があり得るのです。ありとあらゆ る食べたものを餡子に変換する。痛めつければ痛めつけるほど甘くなる。そこから考えれ ば当たり前のことだった」 教授は講堂にいる全ての人間を包み込むように両手を広げ、目を輝かせ叫んだ。 「ゆっくりは、状況に応じてその体内を突然変異させる――それが私の主張する、『ゆっ くり餡子変異学説』なのです!」 ざわめきは最高潮に達した。 講堂にいるほとんどのものが納得しなかった。 跳ねるときは身体全部が筋肉になる。食べるときは身体全部が内臓になる。生殖するとき は身体全部がそのための器官になる――そんなこと、常識的に考えて納得のいくことでは ないのだ。 だが、男は納得した。いや、納得していた。ずっと前から身体は知っていたのだ。無数に 斬ったゆっくりの感触から、とうに答を出していたのだ。 それをようやく頭が理解することができた。 「はははははははははは!」 みながぎょっとして見た。 気づけば、男は笑い出していた。 男はおかしくてたまらなかったのだ。 ――なんだ、自分が悩んでいたのは、こんなに簡単なことだったのか、と。 「どうしても行くんですか?」 「ああ」 大学の正門前。 旅立とうとする男と、それを引き留める研究員の姿があった。 「研究はもう俺無しでもできるんだろう?」 「それはそうですが……」 「ゆっくり餡子変異学説」は、ゆっくり研究会に大きな波紋を呼んだ。それにより研究資 金の確保ができた。これからは男に斬ってもらわなくても、様々な計測器によってゆっく りの状態を探ることができる。 その意味では確かに男の役目は終わったと言えた。 「でも! あなたがいることによって研究は認められた! あなたはこの大学にとって大 切な人だ! あなたが望めば一生暮らしていける地位だって……」 「そんなものに興味はない」 「それに! 研究が進めばこれまで謎とされていたことだってわかります! あなたは知 りたくないですか? 例えば……そうだ! なぜゆっくりが痛めつけるほど甘くなるかと か……」 研究員の言葉に、男は笑い出した。 「おまえら学者は頭が固いな。ゆっくりを痛めつけるほど甘くなる理由? 決まってる。 群れを生き残らせるためだ」 「群れを生き残らせるため……?」 「やつらを捕食するものがいたとする。そいつが一匹目を喰らったとする。続いて二匹目 を喰うと、追われる恐怖で一匹目より甘くなっている。三匹目、四匹目とどんどん甘くな る……やがて味の虜になって、群れを追うのを忘れる。犠牲は出るが、群れは生き残れる って寸法さ」 男は舌なめずりして言った。 経験したことがあるのだ。山籠もりをしたとき、ゆっくりの群れを全滅させようとしたこ とがあった。途中、空腹に負けて斬り捨てたゆっくりを口にしたとき、体験したことだっ た。 「やはり、あなたはすごい。経験によって真理に近いところにいる。それを世に広めよう とは思わないのですか……?」 「研究の発表で得られるのは何だ? 地位か、名誉か、それとも金か? 興味ないね。俺 はそんなことより楽しいことを知ってしまったからな」 そして、男は大学を去っていった。 男が見つけた楽しいこと。それは、この大学の研究によってハッキリと知ったゆっくりの 生態だ。 やつらは状況に応じて体内構造を変化させる。 ゆえに斬ったときの手応えが異なる。 それはつまり、様々な状態に応じた最適な斬り方があるということだ。 その探求が男の目的となった。 それは想像を絶するほど奥の深いことだろう。 男は楽しみのあまり、口元に野性的な笑みを浮かべた。それでいて、その瞳の輝きは知的 好奇心に満ちていていた。 今や、男は「剣」の者であり、「賢」の者でもあった。 男はこれからもゆっくりを斬っていく。 今まで斬ってきたゆっくりなど比較にならない数のゆっくりを斬り、より真理を究めてい くのだが……それはまた別の物語である。 了 by触発あき なんとなく過去作品一覧 ふたば系ゆっくりいじめ 4 ゆっくり井戸 ふたば系ゆっくりいじめ 5 ゆっくり定量保存の法則 ふたば系ゆっくりいじめ 9 ラジコンに引きずられて ふたば系ゆっくりいじめ 11 まりさの見つけた大切なもの ふたば系ゆっくりいじめ 12 ゆっくりヤリ方を工夫するよ! ふたば系ゆっくりいじめ 13 今のしあわせ無くしたゆっくり ふたば系ゆっくりいじめ 15 餡子遺伝子の深淵 ふたば系ゆっくりいじめ 18 幻想郷のゆっく輪廻 ふたば系ゆっくりいじめ 20 ゆっくりみさせてね! ふたば系ゆっくりいじめ 21 ゆ虐地獄でゆっくり ふたば系ゆっくりいじめ 23 ちぇんじとかいはとれいん! ゆっくり最後の日 ふたば系ゆっくりいじめ 25 むーしゃむーしゃのしあわせを求めて ふたば系ゆっくりいじめ 27 無能なれいむに愛の足を! ふたば系ゆっくりいじめ 29 れいぱーキャンセラーありす ふたば系ゆっくりいじめ 35 スグルイ ふたば系ゆっくりいじめ 39 太陽と水のゆっくり一家 ふたば系ゆっくりいじめ 40 おはなばたけのゆうかにゃん ふたば系ゆっくりいじめ 41 餡小話の感想れいむ ふたば系ゆっくりいじめ 44 裏切りのおにいさん ふたば系ゆっくりいじめ 47 夢みるモノ達の夢のない話 ふたば系ゆっくりいじめ 49 ゆっくりを、叫ぶだけ ふたば系ゆっくりいじめ 56 ゆっくり害獣駆除 ふたば系ゆっくりいじめ 59 ゆっくり害獣駆除・餡子サイド ふたば系ゆっくりいじめ 63 システム・オブ・ブラック ふたば系ゆっくりいじめ 67 それでもぱちゅりーは本を読む ふたば系ゆっくりいじめ 69 ゆ~性遺伝の育てたモノは ふたば系ゆっくりいじめ 73 ありすの成ゆん式 ふたば系ゆっくりいじめ 75 ゆっくり存在概論 ふたば系ゆっくりいじめ 77 泣きゆっくりのあやし方 ふたば系ゆっくりいじめ 82 ルナティック・カウンター ふたば系ゆっくりいじめ 93 電子レンジでチンしてポン! ふたば系ゆっくりいじめ 99 流産の果てに ふたば系ゆっくりいじめ 102 おはだでゆっくりあそんでいってね! ふたば系ゆっくりいじめ 104 れいむのけっかいはゆっくりできるんだよ! ふたば系ゆっくりいじめ 110 目標にセンターを入れてゆっくり 触発あきの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る ↓いいやつじゃなくていいssです すみません -- 2015-08-19 00 05 05 俺が見たなかで一番いいやつだな この男はゾロの域に達している 続きを見てみたいな -- 2015-08-19 00 02 48 この男の物語も見てみたいな -- 2012-12-13 18 10 15 男が格好良すぎる!!やばい、絵にしてくれ!! ↓「慣れないスーツ」=「いつも和服」だったら面白いwww -- 2011-12-25 12 41 46 かっこいいじゃねえか、修羅! 宮本武蔵見たいのがあのまんじゅうを切ってると思うとシュールだけど -- 2011-08-15 13 35 07 男がかっこよすぎるわ! -- 2010-12-29 21 39 50 絵師様はおられるか!絵師様はおられるか! 早くこのSSに絵をつけてくれ!絶対に笑える絵ができる!w -- 2010-09-07 03 50 13 おお!なんかかっこいいかも? まあ、まんじゅうを切ってるだけなんだけどw -- 2010-08-27 07 48 47 面白い話だった 状況によって切る感覚の違いとか面白かった -- 2010-08-13 12 44 20